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いまを生きる論語
大人になるために読んでおきたい古典の教え
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年7月5日
- 書店発売日
- 2019年6月21日
- 登録日
- 2019年4月26日
- 最終更新日
- 2019年6月27日
紹介
「世の中には、古典と呼ばれる本があります。『論語』は、その中でも古くからたいへん重んじら
れ、親しまれてきました。本書は、現代の日本に生きる人たちの指針となるような言葉を『論語』
の中から選び、解説を加えたものです。
わたくしは、大学の教員になる前に長い間中学校の国語科の教員をしていました。本書を執筆
するにあたって、「若い人にわかりやすい本にする」ことを基本方針として、学校の話題を多くし、
難しい表現を避けるようにしながら、中学生に語りかけるような気持ちで筆を進めました。
もちろん、『論語』の教えは青年期にも壮年期にも、そして老年期にも有用です。年を重ね経験
を積むほど、内容についての理解は深まっていきます。社会人として活動している方、所属して
いる組織の中で指導的な役割を担っている方、家庭で若い人たちを保護し導く立場にいる方など、
幅広い世代の方にお読みいただくことを願っています。」――本書「はじめに」より
目次
◉学而 第一
学べば則ち固ならず。(8)
◉里仁 第四
君子は義に喩り、小人は利に喩る。(16)
◉泰伯 第八
士は以て弘毅ならざる可からず。任重くして道遠し。(7)
ほか、全73項目
版元から一言
渋沢栄一はその名著『論語と算盤』の冒頭で、「今の道徳によって最も重なるものとも言うべきものは」として論語をあげています。論語は武士の学問のイメージが強く、「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」など有名な章句もあり、理想主義的な色合いの濃い本と思われがちですが、原典を読むと現実的でまず行動することが善しとされ、また孔子自身も多くの弟子に慕われる暖かい人柄であったことがわかります。胸に理想を抱きつつ、日々の活動に従事する。他者とのコミュニケーションも良好。経済人のありうべき姿と重なり、渋沢翁が論語を好んだのもうなずけます。
その論語を、日本の古典にあかるい岩崎先生ならではの筆で現代に生きる書として解説しているのが本書です。学校や会社に場面を置いて書かれているので、言葉の持つ力や意味がリアルに伝わります。大人から子どもまで、誰でも楽しめる一冊になりました。
流麗な日本語も目に優しく、論語の硬質な漢文体と絶妙のバランス。このコントラストもお楽しみください。
上記内容は本書刊行時のものです。