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あかりの燈るハロー
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 発売予定日
- 2026年7月20日
- 登録日
- 2026年5月6日
- 最終更新日
- 2026年7月19日
紹介
六年生になる茜は、五歳で母を亡くし吃音となった。思い出の早口言葉を歌い今日もひとり図書室へ向かう。特別な目で見られ、友達なんていないーー吃音を母への愛の証と捉える茜は治療にも前向きになれないでいた。ある日、知らない人物から、「友達になりましょう」というメールがパソコンに届く。差出人は朱里(あかり)、ふたりはすぐに仲良くなった。話すことへの抵抗、思いを伝える怖さーー友だちとの付き合い方に悩みながらも、少しずつ自分を見つめなおし、朱里に対する信頼を深めていく。そんななか、茜は父の部屋で一冊の絵本を見つける……。
目次
第一章 バイバイ、お母さん。ハロー、ハンデ。
第二章 ハローワールドの住人
第三章 吃音という証明
第四章 最高の友だち
第五章 うるさい! うるさい! うるさい!
第六章 レインボー薬局
第七章 はーい! せんせー。
第八章 イフ・アカリ
第九章 ハウマッチ 木・木・木
第十章 未来永劫チクワ
第十一章 あたしがやりました。
第十二章 お父さんの恋人
第十三章 アカネ・ゴーラウンド
第十四章 # to the world.
epilogue...
版元から一言
最初に物語を読んだとき、編集者の私が小学生時代に吃音だったことと主人公の茜がつながりました。
自分なりに精一杯生きている茜に出会えたことが、奇跡的でなりません。世の中は円環しているのかーー。
ここで、以下に、著者の言葉を紹介させてください。
この物語は、吃音を抱える少女・茜が、人との関わりの中で、「ことば」と「やさしさ」の意味を探していく物語です。タイトルの「燈る」には、”ともる”という意味だけでなく、”どもる”という響きも重ねています。うまく話せないこと。思いがあるのに、声にならないこと。ことばが途中で立ち止まってしまうこと。それでも、人は誰かに呼びかけようとする。「こんにちは」と声をかけようとする。かけることを躊躇いながらも、かけたいと願う。この作品を書きながら、私は何度も観覧車のことを考えていました。下がり続けているように見えても、円はどこかでまた上へ向かうこと。見えなくなった光も、めぐりながら、いつか再び誰かの前へ現れること。世界は閉ざされているようで、ほんとうはどこかでつながっている。孤独も、痛みも、やさしさも、静かに巡っている。『あかりの燈るハロー』には、そんな願いを込めました。
上記内容は本書刊行時のものです。

