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地域デザイン No.8 地域デザイン学会(編) - 瀬戸内人
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地域デザイン No.8 (チイキデザイン) 特集 地域文化と地域経営 (トクシュウ チイキブンカトチイキケイエイ)

社会科学
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発行:瀬戸内人
A5判
284ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-908875-06-9   COPY
ISBN 13
9784908875069   COPY
ISBN 10h
4-908875-06-5   COPY
ISBN 10
4908875065   COPY
出版者記号
908875   COPY
Cコード
C3030  
3:専門 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年9月
書店発売日
登録日
2016年9月14日
最終更新日
2016年10月3日
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紹介

地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。

地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は同学会が年2回発行する研究論集。
今号の特集は「地域文化と地域経営」。原田保(同学会理事長)ら研究者による5本の論文と研究ノートを収録。「高齢社会における地域保健医療について」「まち歩きと地域デザイン」「まち、ひと、食の関係性と地域デザインの可能性」ほか。新潟県南魚沼市、栃木県日光市、愛媛県松山市の地域デザイン事例を紹介。第2回農業文化フォーラムや日本情報経営学会第72回全国大会の記録も収録。

目次

『地域デザイン』第8号の刊行にあたって 03
原田保

巻頭論文
場の論理から捉えたトポスの展開 09
̶身体性によるつながりの場とエコシステムの創造
原田保 宮本文宏

論文1
高齢社会における地域保健医療について 37
島田達巳

論文2
地域情報システム再考:文化と経営の視点から 69
̶新潟県南魚沼市辻又集落の事例を通じた考察
森本祥一

論文3®
デスティネーション・マーケティングにおけるデスティネーション概念の検討 95
藤田尚希

論文4
まち歩きと地域デザイン 115
̶新発見を誘うフレームワークの構築
髙橋愛典

研究ノート1
「日光東照宮」と「日光市」:スピリチュアルゾーンデザイン 133
地域のための神秘、秘教、神話の活用
吉澤靖博

研究ノート2®
「 越境する顧客」との共創による観光地域づくり 147
宮野幸岳

研究ノート3®
まち、ひと、食の関係性と地域デザインの可能性 167
コーヒーのスタイルとサービスの観点から
後藤裕 廣瀬元

研究ノート4®
まちづくり担い手育成プログラム 189
「松山アーバンデザインスクール」の意義と課題
片岡由香 羽鳥剛史 河内俊樹 直井玲子

第2回農業文化フォーラム要旨
農業文化の人・地域づくり 209
原田保 唐崎卓也 平口嘉典 稲泉博己

日本情報経営学会第72回全国大会 (一社)地域デザイン学会共催セッション要旨
地域デザインとコンテクスト転換 235
原田保 庄司真人 宮本文宏 古賀広志

前書きなど

 今回の特集テーマは「地域文化と地域経営」であるが、これは従来型のまちづくりや観光などに代表される地域に関するビジネスに対する反省を迫るための視点の必要性を表している。従来型の地域デザインにおいては、どちらかというと地域特性を消し去ることによって、いわばステレオタイプの開発をすることが地域の近代化であり、これをサポートするのが企業や行政などの役割であるという考え方に基づく事業展開が指向されてきた。
 これによって、残念ながら我が国においては地域の歴史的・文化的アイデンティティは大きく棄損されてしまった。これはある種の成長期の戦略であると考えられるが、これによって多くの人々がいわゆる田舎を捨てて東京圏などへ移り住むことになった。また、これに伴い、徹底した脱日本型ライフスタイルが主流を占めるようになり、地域のアイデンティティはほとんど喪失してしまった。これこそが、従来型の地域のアプローチの結果であり、多くの地方は消滅の危機に陥っている。
 このような状況だからこそ、国をあげて現在必死になって地方創生が展開されているわけである。そこで、今後必要になるのは、従来型の地域にこだわらない人のつながりを重視した新たな地域デザインの構築である。つまり、これは未来指向で新たな人間関係のデザインを指向したビジネス展開を今後の地域デザインに反映させることである。
 そうなると、従来型の地域デザインのデコンストラクションが期待されることになり、今回の「地域文化と地域経営」という特集テーマが意味を持つことになる。つまり、地域において歴史的に積み重ねられた伝統的な文化を重視しながら、地域の特性を活かしたビジネスを展開することが、地域の再生に結び付くことになる。

―原田保「『地域デザイン』第8号の刊行にあたって」より

著者プロフィール

地域デザイン学会  (チイキデザインガッカイ)  (

2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。

上記内容は本書刊行時のものです。