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出版者情報
This
巻次:第一巻第一号
- 初版年月日
- 2022年5月15日
- 書店発売日
- 2022年5月13日
- 登録日
- 2022年5月1日
- 最終更新日
- 2022年5月2日
紹介
「親から子へ、子から孫へ」レースに対する思いはこんな言葉に表されます。大切に、丁寧に扱うものだから、想いが言葉になるのだと思います。「This」はレースをひとつの象徴としながらも、レースを扱うように自分自身の生活も丁寧に、大切にして欲しいという思いで創刊しました。目まぐるしい現代社会に暮らす人に、ほんの少しだけれど、丁寧な生き方を考える、そんな時間に読んでいただきたい一冊です。自分の体や気持ちに良いことは、周りの人や地球にも良いことだと考えてみたり、レースから紐解く歴史や人間模様なども知るチャンスになってくれれば、と思います。
This 創刊につきまして。
初めまして、This と申します。緩やかに進む時の流れがどこかに潜んでいて、夜のほっとする時間に読んでいただく、そんな一冊になればという思いをまとめました。時間の流れが昭和の時代に比べて 早くなってしまった気がしています。効率のための環境破壊も気になります。そんな折、レースとかかわり深い米澤美也子さんと 縁あって出会いました。レースは母から子、子から孫へと継がれるもの。連なる想いが受け継がれることへの厳粛な時間。 レースのように受け継がれて、繊細なレースを丁寧に扱うように、自然と連なりながら暮らすための冊子をつくりたいということがはじまり。 調べてみると「連なる」の「連」には「連鎖」「連繫」「連亘」「連綿」「連想」など 自然界の食物連鎖や好循環を思わせる言葉が。 神事に使われる「注連縄」にも「連」が! 今の時代の迫り来るような時間の速さと、昔のような手間を惜しまない時間の流れ、同じ時間ですが、後者が好き。取材させていただいた方々もみなさん、不思議な「自分時間」がありました。 ぬるま湯に手を入れているみたいな、体に優しく、地球に優しく、自然に優しく、細胞に囁きかけるような時の流れと細胞がポッと暖かくなる空気が流れていました。何を伝えられるか、わからないけれど。読者のみなさんと一緒に覗いてみたいとThis は思っています。
よろしくお願い申し上げます。 This 拝
目次
1、ダイアン クライスさんに レースのこと教えていただいた。 「レースは語る。」
2、「栃木レース」はダンダンダンダン。 レースの旋回の時間が流れています。
3、女三代の物語でもある 前原裕子さんのしぼり染め。
4、ひとりで何でもやると、 オープンは週3日が限界!
今日も「ふくふく焼菓子店」は元気にやっています。
5、taraさん、本を編む。
6、ネルドリップは美味しい振る舞い。 地球にも優しいことを知りました。
7、道具選びにも置き方にもセンスが感じられる、 木佐木愛さんの靴づくりのアトリエを訪問。
8、誰にでも起こりうる「失語症」。 実情を知る編集者能勢邦子さんがつくった
「失語症からの言葉ノート」のこと。
上記内容は本書刊行時のものです。