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寄席の底ぢから 中村 伸(著/文) - 三賢社
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寄席の底ぢから (ヨセノソコヂカラ)

趣味・実用
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発行:三賢社
四六判
縦188mm 横128mm
240ページ
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-908655-10-4   COPY
ISBN 13
9784908655104   COPY
ISBN 10h
4-908655-10-3   COPY
ISBN 10
4908655103   COPY
出版者記号
908655   COPY
Cコード
C0076  
0:一般 0:単行本 76:諸芸・娯楽
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2018年7月5日
最終更新日
2018年9月16日
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書評掲載情報

2018-12-16 しんぶん赤旗
評者: 瀧口雅仁(芸能史研究家)
2018-11-09 サライ  12月号
2018-10-28 毎日新聞  朝刊
2018-10-13 十勝毎日新聞
2018-09-28 東京かわら版  10月号
2018-09-15 日本経済新聞  朝刊
2018-08-25 日刊ゲンダイ  
2018-08-21 散歩の達人  9月号
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紹介

365日ほぼ無休で昼夜興行する究極の大衆劇場
寄席の魅力が満載!

落語、漫才、紙切り、曲芸、講談、物まね……。寄席はワッと笑って、気分よく帰ってもらうことを誰もが大事にしているから、想像以上に面白くて楽しい場所だ。笑いの中から逆境を乗り越えるヒントや活力をもらえたり、生きる勇気が湧いてくることもある。脈々と続く大衆娯楽としての歴史や文化も交えながら、その魅力や楽しみ方を余すところなく紹介!

著者より一言
落語ブーム到来。昔ながらの上野、新宿、浅草、池袋にある寄席にも活気が生まれています。落語のほかにも見どころたくさん。大人も子どもも楽しめる寄席演芸の魅力を、この一冊に凝縮しました。

目次

もくじ

寄席は皆さんが思っているより面白い

一 寄席の事件簿

寄席は楽しい場所か?
二〇一一年三月一四日、新宿末廣亭
誰もがまじめに芸と向き合った夜
なに語ったらいいのかわからなかったんですよ
場内大合唱の夕べ~二〇一一年九月、浅草
狂気をもった新真打~二〇一二年四月、新宿
あの鶴瓶が寄席に出る!~二〇一二年五月、新宿
深い時間に二ツ目が三人登場~二〇一二年一〇月、浅草
小三治五〇分の長講~二〇一三年正月、新宿
寝ると死にますよ~二〇一三年一二月、名古屋
寄席の写メタイムは盛り上がる
珍しい二度上がり~二〇一五年三月、新宿
フリースタイル落語の夜~二〇一六年三月、新宿
珍客到来~二〇一六年四月、浅草
師匠、そのネタ出ています~二〇一七年四月、池袋
何人殺すつもりか?~二〇一七年七月、池袋
破綻がないのが寄席

二 寄席の楽しみ方

都内には四軒の「定席」がある
そのほかの寄席
定席はすべて「色物席」である
寄席の番組は意外にうまくできている
出番によってネタは変わる
寄席ならではの伝統的な色物芸
色物芸はバラエティー豊か
漫才やコントは寄席のスパイスだ
想像する楽しみ、反応する楽しみ
寄席の客席は「お座敷」である
番組は一〇日ごとに変わる
三一日ある月の最終日は「余一回」
深夜寄席と夜の部の割引
客は寄席を選べるが、寄席は客を選べない
寄席囃子のいろいろ
寄席囃子のシンは三味線
寄席は着物姿の良さを鑑賞できる場である
寄席文字は辛うじて生き残った
寄席に行くなら体調のいい日に

三 寄席の歴史

四〇〇軒から一一軒へ
落語はとびきり遅咲きの芸能だった
「笑い噺」から落語へ
「カミシモ」の演出は歌舞伎から
寄席も歌舞伎も大打撃を受けた「天保の改革」
「落語色物席」が次々に生まれる
庶民の暮らしと寄席
三遊亭圓朝が変えた落語の立ち位置
珍芸四天王の登場
「落語研究会」が発足
外国人芸人や泥棒談義
東西交流とナンセンス落語
世の中が便利になると落語の客が減る
寄席が映画に食われる
禁演落語と敗戦
落語の時代の幕開け
『笑点』をつくった立川談志
落語協会分裂騒動と談志一門の脱退
落語ブームと地域寄席の広がりの中で


四 寄席のある街 

上野
広小路に響き渡るハネ太鼓の音色
始まりは幕末の安政時代
若手や中堅真打が腕を磨く場
大太鼓の長講やネタ出しの公演もある
大塚鈴本と講談本牧亭
上野の山と落語との不思議な関係

新宿
寄席提灯と寄席文字がかもし出す独特の風景
戦後の焼け跡に建った寄席
林家三平が象徴する昭和三〇年代の輝きと明るさ
一〇〇人の通より五〇〇人の一般のお客さんが大事
じつは創業以来ずっと場内アルコール禁止
寄席の建物が新宿区の地域文化財の第一号に認定
関東大震災後に発展したターミナル街

浅草 
元日の一番太鼓は朝八時半に鳴る
寄席オープンのきっかけは先のオリンピック
良い意味で「敷居の低い」寄席
再び浅草の街が変わる
芸人が気楽に歩く街

池袋
どこに座っても特等席
のどかな学生の街から巨大ターミナル街へ
街の変貌を見続けてきた寄席
待ち時間は長めで珍しいネタも出る
上演中の外出を許しているのは池袋だけ

五 寄席の底ぢから
寄席は何度ヘコんでも必ず蘇る
楽屋が若者を「芸人」にする
若手にとって寄席の出番は貴重な時間
スタイルは昔のままだが喋ることは今
日々試行錯誤できるのが寄席の良さ
同じネタを二度、三度聞く面白さ
嫌なことがあった日には寄席へ
五〇年後、一〇〇年後にも寄席を残すために

あとがき

定席および寄席案内

主な参考文献

著者プロフィール

中村 伸  (ナカムラ ノビル)  (著/文

1961年東京生まれ。出版社勤務からフリーランスに。編集者、伝記作家。落語は好きで、DVDブック『立川談志全集 よみがえる若き日の名人芸』(NHK出版)や、『談四楼がやってきた!』(音楽出版社)の製作に携わる。ほかに水木しげる著『ゲゲゲの人生 わが道を行く』、ポスターハリスカンパニーの笹目浩之著『ポスターを貼って生きてきた』などを構成・編集。

上記内容は本書刊行時のものです。