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笑いの方法
あるいはニコライ・ゴーゴリ【増補新装版】
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年2月15日
- 書店発売日
- 2019年2月5日
- 登録日
- 2019年1月11日
- 最終更新日
- 2019年2月1日
受賞情報
第1回・池田健太郎賞受賞
書評掲載情報
2019-04-13 |
朝日新聞
朝刊 評者: いとうせいこう(作家) |
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紹介
後藤明生「没後」20年、ゴーゴリ「生誕」210年! ゴーゴリ作品の真髄である「笑い」に迫った名著が、大幅な増補&新装版で蘇る。新版特典として、後藤が翻訳したゴーゴリの『鼻』と恩師・横田瑞穂氏と共訳した『外套』を初再録。伝説の名訳が完全版で掲載されるのは実に40年ぶり! 「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出て来た」というドストエフスキーの名文句の真意とは何か? 他者を笑う者は他者から笑われる!?――。これまで誤解され続けたゴーゴリの「笑い」を大胆に刷新する、後藤の孤軍奮闘ぶりをご覧あれ!
目次
目次
第一章◎墓碑銘
わが苦き言葉もて人々は笑うなり
第二章◎笑いの方法
一、消滅と出現
二、謎としての現実
三、素材の変形
四、関係のグロテスク
五、夢のリアリズム
六、恥辱と変身
七、逃げる人
八、失われた外套を求めて
九、不思議な戯曲
十、人に語れない思想
第三章◎ペテルブルグの迷路
一、「笑い地獄」の頃
二、立場と文体
三、悲劇と怪談と喜劇
四、幻想とリアリズム
五、ズレの拡大
六、実作と弁明の乖離
七、永遠なる不思議
第四章◎さまよえるロシア人
ヨソ者の目
幾つかの問題
翻訳余話
「何故」だかわからない喜劇
返って来た卒論
ゴーゴリとドストエフスキー
第五章◎方法としての喜劇
小説の構造
噂の構造
ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ年譜
後記
巻末付録① 「鼻」 ニコライ・ゴーゴリ 後藤明生:訳
巻末付録② 「外套」 ニコライ・ゴーゴリ 横田瑞穂・後藤明生:共訳
前書きなど
「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出て来た」
ドストエフスキーが残した伝説の名文句の謎に迫る!
小説といえば『外套』、笑いといえば『外套』である。誇張ではなく、〈小説とは何か?〉〈笑いとは何か?〉という問いがわたしの内部からきこえてくる度に、わたしは『外套』のことを考えずにはいられなかった。(本文より抜粋)
上記内容は本書刊行時のものです。