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スウェディッシュ・デスメタル
原書: Swedish Death Metal
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年4月10日
- 書店発売日
- 2020年4月10日
- 登録日
- 2020年3月25日
- 最終更新日
- 2021年12月2日
紹介
OSDMリバイバルに大きな影響を与え
英仏独伊波等各国語版が出版されている
デスメタル界の古典的ベストセラーの
日本語訳がついに登場!
歴史的証人Daniel Ekerothによる詳細な記録と
貴重な写真やフライヤー、ファンジンを大量に掲載。
90年代にリアルタイムで英語で
欧米デスメタルを紹介してきた
『No Deception 'zine』の
拓殖大学英米語学科藤本淳史教授
による読みやすい翻訳。
はるまげ堂、Butcher ABC関根氏のコメントも。
目次
日本語版『スウェディッシュ・デスメタル』に寄せて 8
はじめに 9
序文 13
イントロダクション―なぜスウェーデンなのか? 15
第1章: 死者の夜明け 18
パンク・コネクション:パンクとのつながり 29
第2章: スウェディッシュ・メタルの残虐化 38
心に深い傷を負ったスウェーデン 48
Bathoryの永遠の業火へ 50
ObscurityとMefisto―アンダーグラウンド・シーンの始まり 54
スウェディッシュ・スラッシュメタル 60
第3章: スウェディッシュ・デスメタルの誕生 70
Merciless 84
Morbid、 Nihilist、初期ストックホルム・シーン 88
GraveとGrotesque―スウェーデン国内における初期デスメタル 108
第4章: スウェディッシュ・デスメタル・シーンの発展 116
バイスリーギャン―“クソったれ集団” 135
スウェーデン国内に波及したムーヴメント 142
ストックホルム・シーンの制圧 150
スラッシュメタルの最期 158
ブラッド、ファイヤー……デス! 163
シーンの立役者達―概要 163
第5章: アンダーグラウンド・シーンの台頭 168
『The Awakening』(Mercilessのファースト・アルバム)におけるエピソード 185
『Left Hand Path』(Entombedのファースト・アルバム)におけるエピソード 188
『Mean』(Filthy Christiansのファースト・アルバム)におけるエピソード 195
『Dark Recollections』(Carnageのファースト・アルバム)におけるエピソード 196
『Sumerian Cry』(Tiamatのファースト・アルバム)におけるエピソード 198
『Time Shall Tell』(Therionのファースト・アルバム)におけるエピソード 201
『For the Security』(Carbonizedのファースト・アルバム)におけるエピソード 202
『Incantation』(Grotesqueのファースト・ミニアルバム)におけるエピソード 203
ストックホルムにおけるデモテープのブーム 207
スウェーデン国内におけるデモテープのブーム 216
シングルス・オヴ・デス―死のシングル盤 219
第6章: スウェディッシュ・デスメタルの統治時代 224
EntombedとEarache 230
DismemberとNuclear Blast 234
TherionとDeaf 239
Century Mediaの攻勢 240
Doloresとユーテボリ・バンド群 246
暗黒の烙印の徴しの下に―アンダー・ザ・サイン・オヴ・ザ・ブラック・マーク 251
At the GatesとPeaceville 256
Active―スラッシュからデスメタルまで 257
Century Mediaの攻勢は続く 260
主導権を握るNuclear Blast 263
House of Kicks 265
Entombedとその他のバンド 266
第7章: デスメタルの暴発 268
ユーテボリ地域 272
ゴシックタウン・ボロース 274
デスメタル中心地フィンスポング 275
ミョールビーで起こった奇妙な出来事 276
エシルストゥーナ・シーン 278
アーヴェスタとバリスラーゲン・シーン 280
ウップサーラ流血地獄 284
飽和状態のストックホルム・シーン 287
北部・南部地方 289
第8章: 初期デスメタル・シーンの終焉―ブラックメタルの侵攻 292
ブラックメタルの誕生と発展 298
スウェーデンの夜空を貫く閃光―ブレイズ・イン・ザ・スウェディッシュ・スカイ 304
No Fashion 306
Dissection 308
Marduk 311
Abruptum 313
ブラックメタルからの脱出 316
第9章: 死者は生き続ける…… 320
グラインド 322
デスン・ロール(=デスメタルとロックの融合) 324
ユーテボリ・サウンド 327
レトロ・スラッシュ(懐古主義的スラッシュ) 331
エクストリーム・デスメタル 333
レトロ・デス 336
スウェディッシュ・デスメタル・バンド一覧 342
スウェディッシュ・デスメタル・ファンジン一覧 506
初期スウェディッシュ・デスメタル・シーンの中心人物 531
日本語版『スウェディッシュ・デスメタル』に寄せて 関根成年 538
訳者あとがき 539
前書きなど
日本語版『スウェディッシュ・デスメタル』に寄せて
わぉ、2006年秋にオリジナル版『スウェディッシュ・デスメタル』の原稿を書き終えてから、沢山のことが起こったなぁ。この本がアメリカ、ポーランド、ドイツ、フランス、イタリア各国語で出版されるほど、大反響をもたらすなんて当初は想像もできなかった。でも俺はいつも日本語で出版されることを夢にみていたんだ。どうしてかって? だって、日本っていうのは世界一クールな場所だからな!
俺が最初に日本の音楽に出会ったのは、1984年に学校のカフェテリアでFlower Travellin’ Bandの『Satori』を聴いたときだった。その作品は俺の生涯でベスト5に入るアルバムになった。翌年に、ライブエイドに出演したLoudnessのパフォーマンスを目の当たりにしてから、Anthem、Sigh、Necrophile、G.I.S.M.、Gauze、Death Side、Church of Miseryなど数多くの素晴らしいバンドにもはまっていったんだ。
でも俺が初めて日本を訪れたのは約10年前。正直圧倒されたね。日本食、カルチャー、飲み屋、それにレコード店は最高なんだ! その時に、関根成年と知り合いになって、日本語版を出そうかっていう話になったんだ。そして、彼がパブリブの濱崎誉史朗と翻訳者の藤本淳史に話をつけてくれた。彼らのおかげで日本語版がもう夢の話ではなくなった。俺は楽しみながら本書を書いたから、君も気に入ってくれると嬉しい!
では楽しんでくれ!
2020年3月10日
ダニエル・エーケロート
上記内容は本書刊行時のものです。