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僕の歩き遍路 四国八十八ヶ所巡り
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年4月
- 書店発売日
- 2022年5月2日
- 登録日
- 2022年3月3日
- 最終更新日
- 2023年10月11日
紹介
30 歳の春、仕事を辞めて、四国88カ所を巡るお遍路旅へ。
地元の人たちの温かな応援に励まされ、美しい四国の風景に癒され、野宿しながら自らを見つめ直す日々。雨の日も猛暑の日も、ひたすら歩き、一度も帰らず進み続けた46 日間を飾らない文章とほのぼのとしたイラストでご紹介。
歩くほどに奥深く、読むほどに味わい深い道中を「読み遍路」として追体験できる一冊です。
毎日の手描きMAPでは歩いたルートを記録。お遍路リピーターならではの視点で記す苦労や楽しみ、野宿のリアルや知っておきたい持ち物情報なども掲載していますので、これからお遍路を目指す人のガイドブックとしてもおすすめです。
前書きなど
【著者から】
大学最後の夏休みに初めて四国を2週間かけて旅行した。食べ物や自然がゆたかで、地元の人も優しいし四国がすっかり好きになった。
半年後に香川に訪れ、7ヶ所参りでプチ遍路体験をしたのだけれど、あちこちに道しるべがあり、国道とは違う裏側のパラレルな道があるようでワクワクした。しかもそれが四国中に繋がっていることにロマンと壮大さを感じ、いつか必ずお遍路したいと思うようになる。
そんな時に仕事が行き詰まり鬱で休職する事になった。そして僕はお遍路に旅立った。
日の出とともに起き、日の入とともに寝て、よく歩き、よく食べ、よく眠れるので鬱治療に効果的で最後にはかなり元気になれた。様々な生き方をしている人との出会いで、会社だけが人生じゃないよなあと思え、価値観の変更という意味で治療に効果的だったと思う。
翌年転職するも、四国遍路の思い出が強烈すぎて、本当の世界、本当の人生はあっちにあるのではないか、という旅にかぶれた若者によくある心境がずっと残っていた。通し打ちもしたい。いつか必ず、と思うようになっていた。そして30歳になった頃、その夢を実現させた。
四国は山から海まで自然が素晴らしく、グルメも美味しい。歩いて行ける範囲しか行けないが、その制限があるゆえに逆に無理せず楽しめたように思う。
地元の人がとにかく優しかった。お接待をいただいたり、話したりすると元気がでた。こんなに現地の人と関わる旅が現代にもあるんだ、もう余所で旅してもつまらなく感じちゃうだろうな、とさえ思った。
上記内容は本書刊行時のものです。