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カウボーイ・サマー
8000エイカーの仕事場で
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年6月
- 書店発売日
- 2017年6月15日
- 登録日
- 2017年4月20日
- 最終更新日
- 2017年7月26日
書評掲載情報
2017-08-06 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 藤沢周 |
2017-06-24 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
「広告業界という無法地帯」から「カウボーイという無法者の仕事場」へ
「カウボーイって今でもいるの?」と、周りの誰もが言った。
20年以上持ち続けたカウボーイへの憧れにケリをつけようと、電通コピーライターのキャリアを捨てて挑んだ40歳、冒険の夏。
「カウボーイを知らずに北米の歴史や文化、人間を語ることはできない」という信念で、カナダの広大な牧場での、牛・羊・馬を扱う、未経験の労働に立ち向う。
そこで出会った3人のカウボーイたちの心意気と、さりげない友情をみずみずしく描いた、ひと夏のルポルタージュ。
版元から一言
みなさんにとって「カウボーイ」とはどんな存在でしょうか。
幌馬車、若い娘、酒場、荒くれ者、ガンマン、決闘……。年配のみなさんの頭に浮かぶのは、昔の西部劇のイメージでしょうか。
「まだカウボーイっているんですか?」若い方たちからはこんな声が聞こえてくるかもしれません。
「カウボーイ」は、北アメリカの大地で今でもしっかり根を張り生き続けています。
でも、カウボーイとはいったい何をして暮らしているのだろう……著者の前田将多さんも同じことを考えていました。
前田さんの父が愛したカントリーミュージック。息子の彼もまた、同じ曲を聴きながら、カウボーイが暮らす広い空と、果てしなく続く大地へのあこがれを強くしていきました。
そして2年前。彼は「カウボーイとは何なのか」を自ら確かめるために15年勤めた電通に別れを告げました。40歳の転機でした。
海を越え、たどり着いたのはカナダ中西部・サスカチュワン州にある広大な牧場。
牛や羊、馬たちと接しながら未経験の労働を通して、時に自分の力の無さに涙し、また単調な仕事の中に今までとは異なる労働の喜びを見出します。
初めて出会う、現代のカウボーイたちの心意気。言葉は多くなくとも、それを肌で感じながら深まっていく友情と絆がありました。
20年以上持ち続けたカウボーイへの憧れにケリをつけようと、コピーライターのキャリアを捨てて挑んだ、ひと夏の冒険。3か月間の喜怒哀楽、そして姿や形を変えながらも脈々と未来へ続いていくカウボーイへの愛が本書には込められています。
上記内容は本書刊行時のものです。