版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
vanitas 蘆田 裕史(編) - アダチプレス
.

vanitas No. 006

四六変型判
縦188mm 横117mm 厚さ16mm
重さ 260g
256ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-908251-11-5
Cコード
C0070
一般 単行本 芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年6月20日
発売予定日
登録日
2019年5月1日
最終更新日
2019年6月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

日本で唯一のファッションの批評誌。No. 006の特集は「ファッションの教育・研究・批評」。個人誌『AFFECTUS』を手がけるデザイナー新井茂晃、『洋裁文化と日本のファッション』の著者・井上雅人、ネットワーク型の教育を行う「Fabricademy」へのインタビュー、業界の最前線で活躍する人々による匿名座談会などを通して、現在の課題と今後の可能性を探ります。ファッション史からウェアラブルテクノロジーまで、いま読むべきテキストを紹介するブックガイドも収録。

目次

特集:ファッションの教育・研究・批評

introduction

interview
新井茂晃
井上雅人
Cecilia Raspanti/Fabricademyプログラム紹介
デジタルディバイドが発生する現場

paper
藤嶋陽子「ファッション研究史とファッション産業史の交錯点――日本における研究展開の駆動力としての産業」
鹿野祐嗣「魅惑と叛逆の装いをまとう男たちの『モード』をたたえて――精神分析が仮装の欲望について語る事柄とその彼方」
太田知也「路上の『メディア・トラック』あるいはポスト・ヒューマンへの轍――『Hippie Modernism: The Struggle for Utopia』展解題」
難波優輝「おしゃれの美学――パフォーマンスとスタイル」
川崎和也「ポスト・ヒューマニズムとファッション――アルゴリズムとの共創によるファッションの計算論的転回」

international perspective
研究機関紹介
展覧会紹介
書籍紹介/ブックガイド
研究者紹介

critical essay
糸数かれん「バムスター再考」
安齋詩歩子「amachi.――植物のコスメティック」

afterword

前書きなど

「introduction」より

表象文化としてのファッション、あるいは衣類設計としてのファッションデザインにおける教育や研究は現在、日本において何を前提にどのように実践されているのか。ファッションをとりまく教育、研究の過去、現在、未来を批評的に捉えよう、という議論から、今号の特集「ファッションの教育・研究・批評」は出発しました。

明治時代に女子高等師範学校などを介して全国へと広まった洋服の裁縫技術教育は戦後の洋裁文化の基盤を作り、そのレガシーによって日本のファッション文化は発展してきました。しかし批評や研究など、「いまある」ファッションシステムを駆動するためではない「ありうる」可能性や価値を探求する文化はどう発展してきたのでしょうか。ファッションは常にア・ラ・モードであるにも関わらず、同様に常にア・ラ・モードであろうとする「テクノロジー」とファッションの融合に対して拒否反応を示す人々が多いのは、なぜなのでしょうか。あらたな身体イメージを生成するメディウムとしてのファッションの拡張を捉えるために、私たちには今どのような教育や研究、批評の可能性があるのでしょうか。

近年「デザイン」の複雑化が盛んに議論されるにつれ、ファッション産業の周縁から新たな批評空間や研究的実践、実験的教育の萌芽が散見されるようになりました。今号の特集は、この萌芽を多様な側面から明らかにしていくことを目的に、新井茂晃氏、井上雅人氏、Cecilia Raspanti氏、Dehlia Hannah氏へのインタビュー、そして現在ファッション産業に携わる方々との匿名座談会を行いました。さらに、本号の特集としてブックガイドを作成しました。ファッション史からウェアラブルテクノロジーまで、書籍、論文問わず幅広く参考となるテクストを選定しています。また、定例である論文とエッセイでは、藤嶋陽子氏、鹿野祐嗣氏、難波優輝氏、川崎和也氏、糸数かれん氏、安齋詩歩子氏、および本誌編集部・太田知也のテクストを掲載し、引き続き多角的にファッション批評の基盤構築を試みました。

本誌がファッションと研究、教育、批評をめぐる思考を深める契機になることを願います。

著者プロフィール

蘆田 裕史  (アシダ ヒロシ)  (

1978年、京都生まれ。京都大学大学院博士課程研究指導認定退学。国立国際美術館、京都服飾文化研究財団などを経て京都精華大学ポピュラーカルチャー学部准教授。共著に『現代芸術の交通論』(丸善出版、2005年)、『ファッションは語りはじめた』(フィルムアート社、2011年)『A REAL UN REAL AGE』(パルコ出版、2012年)、監訳に『ファッションと哲学』(フィルムアート社、2018年)など。ファッションのギャラリー「gallery110」、本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。

水野 大二郎  (ミズノ ダイジロウ)  (

1979年、東京生まれ。2008年、英国王立ロイヤルカレッジオブアート・ファッションデザイン博士課程後期修了。芸術博士(ファッションデザイン)。慶應義塾大学環境情報学部准教授を経て京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授。共著に『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版社、2013年)、『x‐DESIGN』(慶應義塾大学出版会 (2013年)、『FABに何が可能か』(フィルムアート社、2013年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014年)、編著に『ファッションは更新できるのか?会議』(フィルムアート社、2015年)など。多岐に渡り社会とデザインを架橋する実践的研究に従事している。

上記内容は本書刊行時のものです。