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リオデジャネイロ歴史紀行
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年8月5日
- 書店発売日
- 2016年8月9日
- 登録日
- 2016年7月2日
- 最終更新日
- 2024年2月15日
紹介
オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介。
リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行!
目次
第1章 ポン・ヂ・アスーカル
第2章 コルコヴァードのキリスト像
第3章 コパカバーナからイパネマへ
第4章 旧市街を歩く
第5章 フラメンゴとマラカナン
附 章 カーニヴァルと切手
〈コラム〉ブラジルを紹介した“日本・ブラジル交流年”の記念切手
前書きなど
まえがき
旅行の楽しみの一つは、ネットやガイドブックに載っている写真・映像の実物を自分の目で確認することにあるのではないかと思う。だとすれば、星の数ほど出回っているガイドブックの中で、名所・旧跡を扱った切手や絵葉書というのは、ちょっと毛色が変わっているけれど、そのセレクションはピカイチの存在として、もっと注目されていい。
日本の郵便は株式会社化されてしまったが、世界的に見れば、何らかの形で、国家が郵便事業に関わっているケースが大半だ。だから外国人から見れば、郵便事業の経営形態がどうであろうと、日本の切手は“日本”の姿をシンボリックに表現しているようにみえる。逆に、僕たちだって、外国からのエアメールに貼られた切手を見て、その国のお国柄について、あれこれ想像をめぐらすわけだ。
実際、切手は“小さな外交官”と呼ばれることもあって、多くの国では自国を代表する文化遺産や名所・旧跡をさかんに切手に取り上げている。だから、切手や絵葉書をガイドブック代わりに、そこに描かれた風景などを訪ね歩いたら楽しいのではないか。そんなことを考えて、僕はこれまで、漫郵記や周郵記と称して、切手と旅、そして歴史を組み合わせた切手紀行の本を何冊か作ってきた。
今回の拙著は、そうした切手紀行の最新作として、切手や絵葉書を手掛かりに、南米随一の巨大都市、リオデジャネイロがたどってきた16世紀以来の歴史と文化を僕自身が自分の足で訪ね歩いた記録である。
リオデジャネイロといえば、カーニヴァルやコルコヴァードのキリスト像、ボサノヴァの「イパネマの娘」やサッカーの聖地・マラカナンスタジアムが有名だ。いまなら、2016年夏のオリンピックの開催都市ということをすぐに思い浮かべる人も多いに違いない。
もちろん、それらは全部正しいけれど、それ以外にも、リオデジャネイロにはまだまだ見るべき場所、語るべきことが山のようにあって、その多くが日本では意外と知られていないのが残念だ。だから、今回の拙著では、そうしたリオデジャネイロの魅力と面白さについて、僕は切手という小窓を通じて、みなさんにお話ししたくなってこの本を作った。
しばし、おつき合いいただければ幸いである。
版元から一言
ブラジル大使館推薦
上記内容は本書刊行時のものです。