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小松川叙景
A5変形判
縦210mm
横140mm
厚さ14mm
重さ 350g
104ページ
上製
定価
2,400円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年11月24日
- 書店発売日
- 2021年11月30日
- 登録日
- 2021年10月22日
- 最終更新日
- 2022年10月12日
書評掲載情報
2022-03-12 |
図書新聞
第3535号 評者: 久保隆 |
2022-02-28 |
現代詩手帖
2022年3月号 評者: 野崎有以 |
2022-02-12 |
木槿通信
67号 評者: 吉田美和子 |
2022-02-11 |
週刊金曜日
2月11日号 評者: 五所純子 |
2022-02-07 |
京都新聞
朝刊 評者: 河津聖恵 |
2022-02-02 |
愛媛新聞
評者: 岸田将幸 |
2021-12-11 |
図書新聞
評者: 藤原辰史 |
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紹介
詩集『でらしね』(思潮社、2013)で鮮烈にデビューした詩人の最新作品集。2020年~21年に『アナキズム』紙などに連作として掲載され、大きな反響を呼んだ表題作に、書き下ろし詩篇および著者撮影の写真を加えて、待望の単行本化。見慣れた町のひずみを切り裂き、言語によって一変させる黒の詩群。
*第33回富田砕花賞受賞(2022年10月、芦屋市・芦屋市教育委員会主催)
目次
HOMEBODY
五月
六月
七月
八月
九月
NOWHERE
十月
十一月
十二月
一月
二月
NOWHERE
三月
四月
前書きなど
川向うからこちらへ電車の走って来る音が聴こえる。微振動する窓の外で朝がはじまってゆくとき、わたしはまだ暗い部屋に座して、川原で拾った石を並べている。ひとつひとつに名前をつけ、接続しえない無数の人生を想う。この部屋は磁場が狂っている。この部屋は時空が混濁している。きちがいのわたしは石を叩き割り、断面から血の流れだすことを期待する。重化学工業地帯の労働者たちが視なかったほうの夢がわたしの錯乱した今日だ。夢を叩き割ることは出来ない。ただ錆びだらけの時間のなかで、わたしはコンクリートで固められた地上を撫ぜている。故知れぬ、否、故を無視したが故の笑いがわたしの断面から溢れ出てやまない。
―「NOWHERE」より
版元から一言
小社では初の現代詩人の作品集であるとともに、武田麟太郎『蔓延する東京』、森元斎『国道3号線』の延長にあるような、都市/地域をディグしつつ普遍性の獲得を試みる、果敢な同時代表現です。
◎初版のみ、本表紙特殊造本+小口三方朱染めの特装仕様。
上記内容は本書刊行時のものです。