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断片 1926-1932
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年1月1日
- 書店発売日
- 2020年1月13日
- 登録日
- 2019年12月13日
- 最終更新日
- 2020年1月29日
書評掲載情報
2024-04-25 |
大東文化大学書道研究所『大東書道』
2024年5月号 評者: 古賀弘幸(エディター) |
2020-12-01 |
現代詩手帖
2020年12月号 評者: アサノタカオ |
2020-03-27 |
現代詩手帖
2020年4月号 評者: 鈴木一平 |
2020-03-20 |
図書新聞
3441号 評者: 中尾太一 |
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紹介
関東大震災直後に詩集『死刑宣告』(1925)で世界を驚倒させたアナキスト詩人、萩原恭次郎(1899-1938)。その第2詩集にして生前最後の詩集『断片』(1931)にくわえ、これまで『全集』でしか読めなかった同時期の詩篇や論考・エッセイ、さらに『全集』未収録作品をふくむ41篇を初めて単行本化。
分裂するアナキズム運動の混迷期を経て、やがてファシズムへと傾斜するまでの臨界点すれすれの表現が、いまこの腐臭ただよう日本の現実に投げ込まれる!
同志の村木源次郎、古田大次郎を追悼する詩篇などのほか、本書を絶賛する萩原朔太郎の書評も収録。参考資料、年譜、解説などを附す。
目次
第1部:断 片
序詩
第一部
第二部
第三部
第四部
断片に対するメモ
第2部:自己への断片 詩文集
TOBACCOの袋に書いて山本勘助に送る詩
赤と黒
肺臓に刷られたるビラ三枚
君にも君にも君にも/君にも君にも君にも
●
多数者と我等!
昨日の部屋の入口に立つて戸を閉めろ!
断片
一分間の空想
黒旗は進む
断片として
断片
我等は自由自治の道一つである
詩に関する断片
漫談
兵卒
詩に関する断片
詩に関する断片
雑信
断片
詩雑感
詩に関する断片
雑
雑
雑
雑
雑
無題的断片
芸術断片
断片
断片
同志黄一甫
南葛を唄ふ
妻に来た手紙
市ケ谷風景
生産本位の芸術より消費本位の芸術生産へ
春浅き日の死
自己への断片
桑株にしばりつけろ
もうろくづきん[初出版]
帰郷日記
附録
日比谷 [初出版]
日比谷 [『死刑宣告』版]
萩原恭次郎 略年譜
詩集 断片を評す 萩原朔太郎
解説にかえて
前書きなど
無言が胸の中を唸つてゐる
行為で語れないならばその胸が張り裂けても黙つてゐろ
腐つた勝利に鼻はまがる
――「序詩」より
「僕は詩集『断片』の価値を裏書きしておく。今の若い詩壇と詩人が、もしこの詩集の価値を認めず、理解することが出来なかったら、この上もはや、僕は何物をも彼等に求めず、一切を絶望して引退するのみである。」
――萩原朔太郎
版元から一言
萩原恭次郎といえば、『死刑宣告』。その実践された「芸術の革命」の価値は不滅です。表現の最前衛にして早すぎたパンクス。近現代に生まれた最高の詩書として、本書を挙げるかたも多いのではないでしょうか。しかし、萩原恭次郎はこの第一詩集だけの存在ではありません。そうではないことを証明するために、本書『断片 1926-1932』は生まれました。
分裂するアナキズム運動の後退戦を闘いながら、やがてファシズムへと傾斜してゆくまでの、沸点の高い、肉声がむき出しになった作品の数々が収録されています。萩原朔太郎も絶賛。前衛詩が苦手なかたでも、ひとたび本書をひもとけば、きっとこのアナキストに共感することでしょう!
*トランスビュー扱いの書店には、2019年12月27日(金=年内最終日)発送開始。
*取次経由/ネット書店には年明けの搬入となります。
上記内容は本書刊行時のものです。