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ナショナルな欲望のゆくえ 松下隆志(著) - 共和国
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詳細画像 0

ナショナルな欲望のゆくえ ソ連後のロシア文学を読み解く

発行:共和国
菊変型判
縦188mm 横150mm 厚さ24mm
重さ 350g
308ページ
上製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-907986-62-9
Cコード
C0098
一般 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月25日
書店発売日
登録日
2020年2月8日
最終更新日
2020年3月2日
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紹介

ゼロ年代のロシア文学とはなんだったのか。ソローキンなど数々の翻訳で知られる著者の初の単著にして、待望の現代ロシア文学論。
ソ連崩壊後のロシアでは、国家の形だけでなく文化や文学も多様化する。本書は90年代ロシアの新しい潮流として影響力を持った《ポストモダニズム》を軸に据え、ゼロ年代にいたる多彩なロシア文学の歩みを「一つの物語」として読む試み。現代思想やチェチェン戦争の影響など、現代ロシア文学をアクチュアルに一望する。

装幀:宗利淳一/装画:田辺耕世

目次

序章 ロシア・ポストモダニズムとは何か
 
第1章 ポストモダン的「空虚」の諸相
 
第2章 現実とノスタルジーの狭間で――「新しいリアリズム」の台頭
 
第3章 ザハール・プリレーピン、あるいはポスト・トゥルース時代の英雄
 
第4章 再定義される社会主義リアリズム――エリザーロフ『図書館大戦争』
 
第5章 交叉する二つの自由――自由の探求から不自由の自由へ
 
第6章 アイロニーの終焉――ポストソ連ロシアにおけるチェチェン戦争表象
 
第7章 身体なき魂の帝国――マムレーエフの創作における「我」の変容
 
第8章 ナショナルな欲望の再(脱)構築――二〇〇〇年代以降のソローキン
 
終章 ロシア文学のゆくえ
  


  参考文献

  あとがき

前書きなど

「ソ連崩壊はロシアの国の形だけでなく、文学の形にも大きな変化をもたらした。作家たちは完全な創作の自由を得た一方で、社会における文学の影響力は著しく低下した。同時に、女性文学、ミステリ、SF、ノンフィクションなど、文学ジャンルも多様化し、現代文学の全体を見通すことはますます困難になっている。
 しかし当然、個々の作家たちは隔絶した環境で創作を行なっているわけではなく、そこには共通の問題意識や文化的コンテクストが存在している。本書は、一九九〇年代ロシアの新しい潮流として影響力を持ったポストモダニズムを軸に据え、多様な現代ロシア文学の歩みをあえて一つの「物語」として読み解こうとする試みである。」
――「あとがき」より

著者プロフィール

松下隆志  (マツシタ タカシ)  (

1984年、大阪に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。
訳書に、
ザミャーチン『われら』(光文社古典新訳文庫、2019)、
ウラジーミル・ソローキン『テルリア』(2017)、
同『親衛隊士の日』(2013)、
同『青い脂』(共訳、2012、以上河出書房新社)
など多数がある。

上記内容は本書刊行時のものです。