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A4変型判
縦280mm
横210mm
厚さ16mm
重さ 800g
176ページ
上製
価格
3,500円+税
- ISBN
- 978-4-907986-13-1
- Cコード
-
C0022
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一般 単行本 外国歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年12月
- 書店発売日
- 2016年12月10日
- 登録日
- 2016年11月28日
- 最終更新日
- 2016年12月11日
受賞情報
ウィル・アイズナー賞(米)最優秀実話賞受賞(2014年)
書評掲載情報
2017-02-12 |
朝日新聞
朝刊 評者: 杉田敦(政治学者、法政大学教授) |
紹介
第一次世界大戦の《リアル》を徹底的に描き出し、『塹壕の戦争』に続いて「コミックのアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞を受賞したフランスの巨匠タルディの代表作。この戦場の《リアル》を直視するところから、いま、私たちの同時代が幕を開ける。
*
1914年7月に勃発した第一次世界大戦。その戦死者は全世界で1000万人にもおよぶ。本書では、ひとりの兵士による定点観測のようにして、戦地でのさまざまなエピソードが綴られ、多くの死が語られる。しかし、暗く悲惨な死者は彼らだけではない。 5年におよぶ編年史として描かれたこの物語を ページめくるたびに、われわれは本書に描かれることのなかった数多くの名もなき兵士たちの死を想起せざるをえない。タルディの筆先にかかると、そうした兵士たちの顔かたち、そして肉声にすら思いを致さずにはおれないのだ。
本書の後半を占める大戦研究者にしてコレクターのジャン=ピエール・ヴェルネによる詳細な日録と膨大な量の写真が、その殺戮現場の悲惨を補強する。
目次
第1部 汚れた戦争(タルディ)
第2部 汚れた戦争全史 1914-1918(ヴェルネ)
訳者あとがき(藤原貞朗)
前書きなど
これは鎮魂の書だろうか。むしろ逆ではないだろうか。歴史には描かれない、人間の悲しみがますます濃く漂う。
――町田康(小説家/詩人/音楽家)
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。