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もう一回やり直したい
精神科医に心身を支配され自死した女性の叫び
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年12月10日
- 書店発売日
- 2019年11月30日
- 登録日
- 2019年11月11日
- 最終更新日
- 2019年11月28日
紹介
この事件を追い続けてきた遺族と著者の執念の物語。精神科医が患者と性的関係をもつことが違法となり、医師免許剥奪などのペナルティが科されないかぎり、同様の悲劇は繰り返される。法規制の実現、それが本書の最終目標である。
目次
第1章 狙われる女性患者たち
遺されたメールが教えてくれたもの
形式だけの職業倫理
狡猾で卑劣な手口
母親の決意
精神科医はどのように家族を崩壊させたか
孤立させ依存させる
家族の苦しみ
精神科医と闘うときの鉄則
詐欺を立証することの困難さ
いざ告発へ
おぞましい実態
無法地帯
本当の問題
クリニックの休診・閉鎖
悲願の逮捕
まさかの釈放
再勾留そして起訴へ
明らかにされた詐欺の手口
もう一人の遺族
壮絶なセクハラとパワハラによる心身支配
第2章 法も常識も通用しない精神科医
罪を認められない精神科医
次々と明らかになる実態
偽りの福利厚生
空虚な正当化
保健衛生上の危害の懸念
有罪判決そして新たな戦い
現役の刑事被告人が主治医となる業界
どうやったら医師免許を剥奪できるのか?
法律を変える
第3章 人権侵害の歴史を振り返る
山口医師は突然変異ではない
強制不妊手術と隔離収容
優生政策としての強制不妊手術から強制収容へとシフトした日本の精神医療の歴史
隔離収容からクリニック乱立へのシフト
精神医学の検証が共生社会の扉を開く
他人事の精神科医たち
第4章 被害を防ぐために
防犯意識の重要性
死にたいのではなく生きたいから
啓発・摘発・法制化
メンタルヘルスケアの基本は人権
鍵を握る医療基本法
悪徳精神科医の手口を学ぶ
被害者・遺族の生の声
前書きなど
「この医者、どうせ医師免許はなくなるんでしょ?」。第一審の有罪判決のあと、多くの方々から、このありがたい言葉をいただきました。そして現状の法律では無理であることを伝えたとき、「なんで?」「ありえないんだけど?」「間違ってる!」と一様に嘆かれていました。……娘を亡くした私が今もっとも危惧するのは、何か生きづらい状況になると、いかなるときも一刻も早く専門医につなごうとする社会です。受験・仕事・出産・育児・死別のみならず、一昔前ならやんちゃ坊主ですまされた子どもでさえ精神科医へつなごうという現状です。……(「被害者・遺族の生の声」より亡くなった女性の母親の声)
版元から一言
タイトルは、亡くなった女性の最期のメール「もう一回病院に通い始めた頃からやり直したい」が基になっています。
上記内容は本書刊行時のものです。