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ボクシングと大東亜 乗松 優(著) - 忘羊社
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ボクシングと大東亜 東洋選手権と戦後アジア外交

発行:忘羊社
四六判
縦194mm 横134mm 厚さ30mm
重さ 500g
320ページ
上製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-907902-11-7
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年6月
書店発売日
登録日
2016年6月3日
最終更新日
2016年9月28日
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書評掲載情報

2016-12-18 毎日新聞  朝刊
評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学)
2016-10-02 東京新聞/中日新聞  朝刊
2016-09-01 スポーツ報知  
2016-09-01 文藝春秋    2016年9月号
評者: 亀山郁夫氏(ロシア文学・名古屋外国語大学学長)/片山杜秀氏(政治学者・慶応義塾大学教授)/山内昌之氏
2016-09-01 週刊文春    2016年9月1日号
評者: 後藤正治氏(ノンフィクション作家)
2016-08-28 神戸新聞  朝刊
評者: ジョー小泉氏(ボクシング国際マッチメーカー・解説者)
2016-08-28 朝日新聞    朝刊
評者: 武田徹氏(評論家・ジャーナリスト)
2016-08-28 朝日新聞  朝刊
評者: 武田徹(評論家、ジャーナリスト)
2016-08-25 週刊新潮    2016年8月25日秋風月増大号
評者: 立川談四楼氏(落語家)
2016-08-21 毎日新聞    朝刊
評者: 中島岳志氏(東京工業大学教授・政治学)
2016-08-21 毎日新聞  朝刊
評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学)
2016-08-21 読売新聞    朝刊
評者: 松山巖氏(評論家・作家)
2016-08-21 読売新聞  朝刊
評者: 松山巖(評論家、作家)
2016-07-24 日本経済新聞    朝刊
評者: 増田俊也氏(作家)
2016-07-24 日本経済新聞  朝刊
評者: 増田俊也(作家)

紹介

テレビ史上最高視聴率96%!
鉄道王・小林一三の実弟にして「聖地」後楽園を率いた国粋主義者、
稀代のフィリピン人興行師と共に暗躍した裏社会の顔役、
キリスト者として平和の架け橋となった東洋王者、
メディア王・正力松太郎、そして昭和の妖怪・岸信介…
関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が
犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描く。
復興期の日本を熱狂させたボクシング興行に、
見果てぬアジアへの夢を託して集った
男達の実像に迫る、もうひとつの昭和史。

目次

序 章 忘れられた栄光

第一章 「帝国」の危機とスポーツ
 一 ボクシングを通じた「東洋」の再編
 二 大日本帝国体制下の東亜競技大会、極東選手権大会
 三 大英帝国を「延命」したコモンウェルス・ゲームズ

第二章 日比関係はいかにして悪化したか?
 一 反日感情の源泉
 二 占領政策の失敗
 三 悪化する対日感情
 四 「大東亜」の死と再生

第三章 興行師たちの野望とアジア
 一 大東亜共栄圏なき時代の「東洋一」
 二 ロッペ・サリエル――アジアをつないだ希代の興行師
 三 瓦井孝房――周縁に生きる顔役

第四章 テレビ放送を支えた尊皇主義者
 一 テレビ時代の幕開け
 二 日本テレビの目論見
 三 田辺宗英――聖地・後楽園を率いた憂国の士
 四 勤皇・愛国主義の再生
 五 ライオン野口と愛国社――大統領に招かれた国粋主義者

第五章 岸外交における露払いとしての東洋チャンピオン・カーニバル
 一 東南アジアへの回帰
 二 岸外交、二つの課題
 三 外貨不足とカーニバルの開催

第六章 ボクサーにとっての東洋選手権
 一 越境したボクサーたちの思い
 二 金子繁治――ボクサーとして、キリスト者として
 三 矢尾板貞雄――忘却された「棄民」との邂逅
 四 勝又行雄――植民地文化の基層へ

第七章 戦後ボクシングと大衆ナショナリズムの変容
 一 科学技術と戦後日本
 二 白井義男――「日米の合作」によって生まれた日本初の世界王者
 三 アメリカの代理人としてのフィリピン
 四 「科学的ボクシング」への道
 五 沼田義明と藤猛――「国産」チャンピオンの誕生

終 章 「大東亜」の夢は実現したか?

年表
巻末資料 渡辺勇次郎遺稿「廿五年の回顧」
解説 渡辺勇次郎とその時代

前書きなど

 一九五〇年代に日比(日本―フィリピン)選手間で争われた東洋選手権のうち、半数以上の試合が五千人を超える観客動員数を記録している。一九五五(昭和三〇)年、日本テレビの中継による白井対ペレスの世界フライ級リターンマッチが、テレビ史上の最高視聴率九六・一%を記録したように、ボクシングは文字通り、日本国民挙げての一大関心事だった…戦争犯罪が裁かれ、賠償交渉が難航している最中に全盛期を迎えた東洋選手権は、時代の端境期に咲いた徒花のようであった。ただし、季節はずれの花が実を結ばないのとは違って、東洋選手権は日本政府ですら手が着けられないほど傷ついた信頼回復に、民間レベルで寄与した。一部のアジア諸国との関係改善が、政府による戦後処理に先駆け、ボクシングという大衆文化において実現されていたのである。…では一体、いかなる社会条件が重なって、アジアを舞台にしたこの国際スポーツ興行は成立していたのだろうか。(本書「序章」より)

著者プロフィール

乗松 優  (ノリマツ スグル)  (

1977年、愛媛県松山市生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化) 現在、関東学院大学兼任講師。専攻:スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)

上記内容は本書刊行時のものです。