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生きるためのサッカー
ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年6月
- 書店発売日
- 2014年6月18日
- 登録日
- 2014年6月14日
- 最終更新日
- 2016年4月11日
書評掲載情報
2014-12-28 |
日本経済新聞
評者: 陣野俊史(批評家) |
2014-07-20 | 朝日新聞 |
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紹介
「だけど、後悔はしていない。ぼくの行く先はボールが決める。ボールが転がり着いたところが、ぼくの生きる場所なんだ。」
――本書より
ブラジル・日本サッカー交流史をめぐる貴重な証言を収録した、著者初の自叙伝!
元ヴィッセル神戸ユース監督の日系ブラジル人2世のサッカー指導者である著者は、セルジオ越後、ラモス瑠偉らとともに、J リーグ発足以前の日本に“ブラジル・サッカー” を伝授。”フットサル”をはじめて日本に紹介した立役者のひとりとしても知られる。数多くの選手を指導・育成し、教え子には京都サンガF.C. 元日本代表の山瀬功治らがいる。
「サッカーには勝つよりも、大切なことがある」。信念を貫いたサッカ一指導者の感動秘話!
母国ブラジルとのサッカー文化の違いを受け入れながら日本でキャリアを積み、阪神淡路大震災やクラブチームの経営不振などのさまざまな難局を、「生きるためのサッカー」への情熱によって乗り越えていく。サッカーファンや指導者はもちろん、先行きの見えない人生に思い悩むすべての人に捧げる”不屈”の指導者のライフストーリー。
ブラジルのサッカーのみならず、スポーツ教育、日本人移民の歴史に関心のある読者にもおすすめの一冊。
目次
序文 転がるボールを追いかけて
第一章 はじまりのサッカー ――サンパウロ
第二章 家族の中の移民史
第三章 ブラジルから来た留学生 ――札幌
第四章 ぼくはやっぱりサッカーをやりたい
第五章 指導者という生き方 ――札幌~倉敷
第六章 傷つき、立ち上がる街で ――神戸
第七章 生きるためのサッカー ――二つの国を生きて
関連年表
解説=小笠原博毅 ボールに導かれる旅
前書きなど
フィールドの上をボールが転がる。それを追いかけてゴールを目指す。サッカーはとてもシンプルなゲームだ。
そのボールは何でできてる? 牛の革だ。フィールドには何が生えてる? 緑の芝だ。だからボールを転がせ。大地をゆく牛が、草を食べるように。パスはフィールドを這わせろ。それが自然だ。サッカーとはそういうものなんだ。
ブラジルにいた若い頃、そんなたとえ話を聞いたことがある。どこでだれに聞いたかは忘れてしまったけれど、なるほどサッカーの原点を語っている。ぼくは深く納得して、胸に刻んだ。世界にはいろんなスタイルのサッカーがあるけれど、ぼくの理想はそこにある。サッカーを人に教えるようになってからも、よくこの言葉を口にする。
北海道にルーツを持つ日系二世としてブラジルに生まれたぼくは、ボールを追いかけて育った。路上で、空き地で、学校の片隅で。教会や地域のクラブのグラウンドで。夢中になってボールを追いかけるうちに、海を渡っていた。父祖の国である日本へと。……
版元から一言
2014ブラジルW杯開催年に贈る、本格派のスポーツ・ノンフィクション。日本に”ブラジル・サッカー”を伝授し、日本代表やJリーガーを含む数多くの選手を育成した日系ブラジル人2世のサッカー指導者による、はじめての自叙伝。
2016年、リオデジャネイロ五輪開催。ブラジル流カナリアイエローの新しい帯をつくりました。サッカーにはただ勝つよりも、大切なことがある。日系ブラジル人の指導者による感動の自叙伝です。
上記内容は本書刊行時のものです。