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わかな十五歳
中学生の瞳に映った3・11
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年3月11日
- 登録日
- 2021年1月13日
- 最終更新日
- 2021年3月11日
書評掲載情報
2022-02-01 |
みすず
1・2月合併号 評者: ノーマ・フィールド |
2021-05-16 |
北海道新聞
評者: 寺尾紗穂 |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2022-03-11 |
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紹介
あの日は卒業式だった。優等生だった私の日常は原発によって一変した。
「安全」「危険」どちらが正しいのか、大人もわからない非常事態下で子どもが見た光景とは。現実から目をそらさなかった著者は暗いトンネルをくぐりぬけ、生きる覚悟を決めて今、語り出す。重いバトンを渡された世代が語る希望の物語。
解説:野呂美加(NPO法人チェルノブイリへのかけはし代表)、川根眞也(元さいたま市立中学校理科教員、内部被ばくを考える市民研究会代表)
目次
まえがき~十五歳の私へ
1 事故前のこと
2 あの日 二〇一一年三月十一日から一時避難まで
3 不自然な日常 四月~五月 避難するまで
4 「戦時中」 編入先の学校生活
5 トンネルと光
6 五年目
7 新しい旅立ち
あとがき~私の「生き方」
解説 理科教師の孤独な闘い 川根眞也
解説 十五歳のあなたへ 野呂美加
前書きなど
まえがき~十五歳の私へ
授業中、教室の窓から外をながめ、言いようのないさまざまな感情が入りまじりながら、ノートに「死にたい」とふるえる手で書いていたあなたは十年という月日をへて「生きる覚悟」を伝える活動をしています。
この十年をふりかえれば、十五歳のときに東日本大震災と原発事故があり、暗黒の高校三年間をへて十八歳のときにようやく、自分の経験を人に話せるようになりました。そして十九歳のときに山形から北海道に移住し、二十三歳のときに本格的に講演活動をはじめて、二十五歳の今、こうして本を書くことになりました。
あなたには十年先の未来なんて想像できなかったでしょう。生きるのがつらくて。私はあなたにまず、「生きてきてくれてありがとう」、と伝えたい。
あなたが生きることを選んで、ここまで歩んできてくれたことが、今の私にとっていちばんの贈りものです。ありがとう。今の私は幸せにくらしています。
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この本では十五歳の少女だった私が当時からこの十年間、なにを見てなにを感じてきたのか、読者のみなさんに知ってもらいたいと思っています。そして、私が今なにを希望に生きているのかを、伝えたいと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。