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天国への列車
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年12月
- 書店発売日
- 2017年12月25日
- 登録日
- 2017年12月21日
- 最終更新日
- 2017年12月25日
紹介
「あの、車掌さん――この列車は一体どこへ行くのですか」
ある日列車で出会った人々。やがて着いたその場所は? 不思議な登場人物や動物に託して生きることの喜び、哀しみ、おかしみを描く、大人のための童話集。
<収録作品>おじいさんとおじいさん/お魚と殿さま/うさぎさんこわい/手のひらに星をのせて/柿の島/タニシの日記/天国への列車/雪の車
目次
おじいさんとおじいさん
お魚と殿さま
うさぎさんこわい
手のひらに星をのせて
柿の島
タニシの日記
天国への列車
雪の車
版元から一言
著者は少女時代、歌と踊りが好きな女の子でした。しかし母親は娘が人前に出るのを嫌い、父親は娘を素直に褒めることができず、娘の歌をけなすような人でした。小学校2年生のとき、担任の先生の勧めで著者は、自治体の童話コンクールに出場しました。コンクールは、一つの童話を暗記して語るもので、両親もそろって観に来てくれました。仲の悪かった両親のうれしそうな姿は、自分が親にしてあげられた唯一のよいことだったと、幾度も思い出したそうです。
その後、母は家を出て生きて帰らず、学問に挫折するなど紆余曲折を経て主婦として生き、4人の娘も巣立とうとするころ、著者に降りてきた8編の物語が本書にはおさめられています。
表題作「天国への列車」は、人を愛せない女性が「愛してくれてありがとう」という言葉に出合う、というストーリー。そのほかの短編も、忘れていた幼心をよみがえらせる、不思議な効果をもつ話がそろっています。
旭川在住の主婦が作家としてデビュー……というと、三浦綾子という巨星がいますが、本書も新たなキリスト教文学の誕生と言っても過言ではない、担当者からも自信をもっておすすめできる1冊です。
上記内容は本書刊行時のものです。