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ぼくのデフブラらいふ 門川 紳一郎(著) - ころから
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ぼくのデフブラらいふ (ボクノ デフブラ ライフ)

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発行:ころから
四六変形判
縦158mm 横128mm 厚さ16mm
224ページ
並製
価格 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-907239-77-0   COPY
ISBN 13
9784907239770   COPY
ISBN 10h
4-907239-77-7   COPY
ISBN 10
4907239777   COPY
出版者記号
907239   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年3月6日
最終更新日
2025年5月23日
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書評掲載情報

2025-07-26 毎日新聞  朝刊
2025-07-13 読売新聞  朝刊
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紹介

目が見えない!? 耳が聴こえない!? 全盲で全ろう=デフブラ(Deaf Blind)のカドカワさんの暮らしを大解剖!
でも、これが「フツー」だから、なんだってトライあるのみ。米国のデフブラと出会ったことで留学を志し、帰国後は当事者が当事者を支援するNPOを立ち上げる。そして、フルマラソンを目指したもののオーバー・トレーニングで靱帯断裂――そんな「デフブラらいふ」を軽妙に描く。
人気イラストレータの金井真紀さんによる「デフブラ見聞録」も収録し、「努力」や「美談」とは、ちょっと違う”障害本”の誕生です。

目次

まえがき
1章 ストレス解消のために始めたマラソン
2章 視覚と聴覚を失って
3章 大学進学とはじめての留学
4章 そして、ふたたびアメリカへ
5章 帰国、「すまいる」の創設と新たなスタート
6章 パートナーとの出会い
7章 デフブラを生きる=ぼくの10箇条

特別寄稿 デフブラらいふ見聞録(金井真紀)
謝辞―あとがきにかえて

前書きなど

まえがき


相棒のアーチと西武線の改札を入ったところで、駅員さんに肩をたたかれた。「どちらへ?」駅員さんは慣れた手つきでぼくの手のひらに言葉を書いてくれた。「隣の東村山へ行きます」そう答えると、「わかりました。お気をつけて」と見送ってくれる。
ぼくは、住み慣れた大阪を離れ、東京へ移住することを決めた時、自分はここで生活して行けるのだろうか、正直とても不安だった。
東京は、地元の人々だけでなく、全国各地から流れて来るさまざまな職業人や外国人であふれかえっている、まさに大都会だ。しかも、人口密度は世界で最も高いという統計もある。実際に住んだこともないし地理さえも分からないそんな東京を、ぼくは人生の後半を生きる生活拠点に選んだ。住み始めて5年目になる。

ぼくは、眼が見えず耳も聞こえない。相棒のアーチは2代目の盲導犬なので、周りからは、盲導犬を連れた視覚障害者が電車に乗ろうとしているということは分かるだろう。しかし、その視覚障害者本人が耳も聞こえないということは、だれも気づいていないのではないだろうか。
ぼく自身のこれまでの経験からも、「障害の重複」のわかりにくさを実感してきた。例えば、白杖を持っているのにもかかわらず、「聞こえないので、手のひらに書いてください」と言っても、それがまるで通じないことがよくあった。
ある人は、メモ用紙にボールペンで何やら書いたものを渡して来たり、またある人は、手のひらにマジックで書き出したりと言った始末だ。かなしいかな、これが日本社会の現実で、今も変わっていない。
東京での生活を始めることになった時、まず自分の存在を周りに知ってもらうために、周りへの働きかけをしていくことから始めようと考えた。その最初の働きかけが、最寄りの駅の駅員さんへの挨拶だった。挨拶ついでに、自分の「障害」や対応の方法について、そして支援してほしいこと等をお願いすることが目的だった。以来、鉄道利用時は駅員さんの介助で、スムーズに移動ができている。駅員さんの中には、まるで昔からの知り合いかのように、ぽんぽんコミュニケーションが取れる人も何人かいる。ありがたいことだ。


さて、今回自分の人生経験を一冊にまとめてみることにしたのは、奇遇の何ものでもない。
これまでに、いろんな人から「今までのことを一冊に書いてみたら」とよく言われていた。 そのたびに、「書けるわけないでしょ」とあっさり断っていたものだ。
理由は、「書く作業」というものをぼくは苦手としていることは言うまでもない。そのことよりも、もっと重要なことがある。それは、本を世に出すということは、世の中の多くの人に知られるようになり、自分をさらけだすことになる――そういうことに少なからず抵抗のようなものを感じていた。社会の脚光を浴びて、目立ちやしないか、そこが気になっていた。

ところが、時と共に気持ちと考えに変化が現れるようになり、いつかは自分のライフストーリーを一冊にまとめてみようと思うようになった。

版元から一言

2020年の米国から派生した「ブラック・ライブズ・マター」ムーブメントに呼応してスタートした「いきする本だな」シリーズの第7冊は、全盲で全ろう=デフブラの門川紳一郎さんのエッセイ集です。

目が見えなくて、耳が聞こえないことは、門川さんにとっては「フツー」のこと。なので、なんでもトライあるのみ。そんなデフブラらいふを描きだします。

著者プロフィール

門川 紳一郎  (カドカワ シンイチロウ)  (

1965年大阪生まれ、大阪育ち。先天性の視覚聴覚重複障害者で現在は全盲全ろう(デフブラインド)。1989年桃山学院大学を卒業後、「障害者リーダー育成海外派遣事業(現、ダスキン愛の輪基金)」の研修生として米国へ短期留学。盲ろう者の総合リハビリテーション施設である「ヘレン・ケラーナショナルセンター(ニューヨーク)」において研修を受ける。帰国後、再渡米。ニューヨーク大学・大学院で「聴覚障害リハビリテーション学」を学ぶ。1993年、同大学修士課程を卒業。1999年に「盲ろう者の人権を守る会・すまいる(現、NPO法人ヘレン・ケラー自立支援センターすまいる)」を結成。NPO法人格を取得後、理事長に就任。2016年、国内のデフブラとしては初の盲導犬ユーザーとなる。現在は、社会福祉法人全国盲ろう者協会に勤務。

金井 真紀  (カナイ マキ)  (著、イラスト

1974年千葉県生まれ。文筆家、イラストレーター。著書に『はたらく動物と』(ころから)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『テヘランのすてきな女』(晶文社)など多数。共著に『サッカーことばランド』(ころから)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。