版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
BIOCITY ビオシティ 96号 岩槻 邦男(著) - ブックエンド
.
詳細画像 0 詳細画像 1 詳細画像 2 詳細画像 3 詳細画像 4
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
トランスビュー     書店(直)
トランスビュー     八木     ト・日・他     書店
直接取引:あり(トランスビュー扱い)

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

BIOCITY ビオシティ 96号 (ビオシティ キュウジュウロクゴウ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
B5
128ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-907083-84-7   COPY
ISBN 13
9784907083847   COPY
ISBN 10h
4-907083-84-X   COPY
ISBN 10
490708384X   COPY
出版者記号
907083   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年7月10日
書店発売日
登録日
2023年9月20日
最終更新日
2023年10月10日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

★この書籍の小売店頭価格は、2,500円+税です。

96号の特集は、1993年に屋久島と白神山地が第1号として登録されて30周年を迎える日本の世界自然遺産を取り上げる。日本では、2021年の「奄美・沖縄」まで、5つの自然遺産が生まれた。2023年1月これまでに登録された5地域の22自治体・2団体が屋久島に集い、「世界遺産5地域会議」を発足。特集では、5地域の遺産の魅力と課題、創造的な取り組み事例を紹介しながら、自然保護と地域振興の両立モデルの可能性を探る。

目次

特集「日本の世界自然遺産30年 自然保護と暮らしの両立モデルへ」
企画監修 世界自然遺産5地域会議

巻頭言 岩槻邦男(兵庫県立人と自然の博物館)
「共生=環境文化」という独自の自然観 小野寺 浩(屋久島環境文化財団)
世界自然遺産の舞台裏 奥田直久(環境省)
知床半島 点から線へ、そしてゾーニングへ 村田良介(知床財団)
白神山地 自然と共生してきたマタギ文化の継承 桑田豊昭(西目村長)
一つの白神、森と営みを伝える 佐々木文明(藤里市長)
小笠原諸島、 進化と変化を続ける島々 井上直美(小笠原村)
屋久島 巨木の森と島の暮らしを未来へ 中山直樹(鹿児島県)
奄美・沖縄 生物多様性の保全から活用へ 小野寺 浩
奄美 自然保護と持続可能な観光 安田壮平(奄美市長)
アマミノクロウサギの保護活動 伊集院 幼(大和村長)
沖縄島北部と西表島 首里王朝の地を発信中心地へ 宇賀神知則(環境省)
奄美とやんばるのマングース対策 阿部慎太郎(環境省)
データから読み解く世界の自然遺産 堀上 勝(環境省)
日本における世界自然遺産の課題 吉田正人(筑波大学)
2025年大阪・関西万博への期待 中村利雄(イベント学会長)
「5地域会議」が目指す日本独自の自然保護 小野寺 浩
暮らしのネットワークが育む地域の環境文化 中村耕治(南日本放送)

前書きなど

世界自然遺産に関わる人たちにとっては、優れた資産に関わることに誇りをもち、日本の資産の優れた像を、それと気づかない人たちに明示し、文化の推進に寄与することが、「人」として生きる者として、最も愉快な活動だろう。
 五遺産の側から見れば、登録された遺産から何を発信するかが課題といえよう。一方、世界遺産の素晴らしさを享受する利用者の側から見れば、すでに登録された五つの遺産の他に、日本の自然で誇るべきものは何か、さらなる資産の真実を見出すことももう一つの貢献を打ち立てる作業だろう。
 日本の自然遺産には、日本列島ならでは、の優れた側面があり、それが現在も保全されている姿には、列島に生きる人々の生き方が反映している。五地域会議が一体となって、日本の自然遺産の実体を世界に向けて発信することにより、地球に生きる人の文化の豊かさに貢献することができれば、世界遺産が設けられた精神が正しく生かされると期待する。

版元から一言

世界遺産に登録されると観光客が殺到し、地元が潤うというスキームが崩れ、いまはオーバーツーリズムなどが地元の暮らしを脅かしています。とりわけ自然遺産をかかえる地元は、自然保護と暮らしという相矛盾する二つをどのように両立させるかに頭を悩ましています。一方で、日本には「自然と人との共生」という固有の自然観があります。5地域が連携することで、再びそこに立ち戻って、「環境文化」という新しい考え方で、日本の自然と暮らしの両立をめざします。

著者プロフィール

岩槻 邦男  (イワツキ クニオ)  (

岩槻邦男:兵庫県立人と自然の博物館名誉館長。「世界自然遺産5地域会議」学術顧問。日本植物学会会長、国際植物園連合会長、日本ユネスコ国内委員などを歴任。2007年文化功労者。著書に『生命系』『ナチュラルヒストリー』など。

小野寺 浩  (オノデラ ヒロシ)  (

小野寺 浩:「世界自然遺産5地域会議」代表。屋久島環境文化財団理事長、大正大学客員教授。環境省国立公園現地事務所で自然保護業務に従事。1990年に鹿児島県に出向し、屋久島環境文化村構想と世界遺産登録に携わる。2002年環境省計画課長として新・生物多様性国家戦略を策定するなど、日本の自然保護政策を牽引。著書に『屋久島の作法』『世界遺産 奄美』など。

奥田 直久  (オクダ ナオヒサ)  (

奧田直久:環境省参与。1986 年に環境庁入庁。以来、自然保護の専門技官として国立公園や世界自然遺産の計画・管理、野生生物保護の国際協力、自然再生事業、自然環境教育などを担当。2008年以降、奄美・沖縄の世界遺産登録に関わる。2017~18年には本省担当課長として1回目の推薦、登録に失敗するも、2021年7月の登録日は担当局長として迎える。2023年7月より現職。

村田 良介  (ムラタ リョウスケ)  (

村田良介:公益財団法人知床財団理事長。1954年石川県生まれ。知床博物館学芸員、斜里町環境保全課長、総務環境部長、教育長を経て現職。環境保全課長時代に知床の遺産登録や100㎡運動を担当。かつての専門は考古学だが知床の海と沢と山をこよなく愛す。

桑田 豊昭  (クワタ トヨアキ)  (

桑田豊昭:青森県西目屋村長。1957年西目屋村生まれ、高校卒業後、県りんご試験場実習生を経て実家の農業を継ぐ。村農業委員、村議会議員を経て2021年から村長。白神山地を中心とした観光事業の推進、自然環境の保護と雇用による住民生活の安定に力を注ぐ。

佐々木 文明  (ササキ フミアキ)  (

佐々木文明:秋田県藤里町長。1956年秋田県藤里町生まれ。高校卒業後に藤里町役場に勤務。2011年より現職。趣味は早寝と早朝読書。2019年より白神圏域の7つの自治体で組織する環白神エコツーリズム推進協議会会長。秋田県水源林造林協議会会長、全国森林レクリエーション協会理事。

井上 直美  (イノウエ ナオミ)  (

井上直美:小笠原村環境課自然環境係主査。愛知県出身。九州芸術工科大学・九州大学大学院芸術工学府にて建築や都市計画、ランドスケープ、そして里山保全を学ぶ。卒業後は東京都自然保護員・父島担当、環境コンサルタント会社を経て、2015年より現職。

中山 直樹  (ナカヤマ ナオキ)  (

中山直樹:鹿児島県自然保護課長。1978年千葉県生まれ。東京大学大学院、オーストラリア国立大学大学院修了。環境省入省後、知床世界遺産登録、自然公園制度見直し、国際環境条約などを担当。大山隠岐国立公園管理事務所長などを経て2022年より現職。

宇賀神 知則  (ウガジン トモノリ)  (

宇賀神知則:前沖縄奄美自然環境事務所長。1971年東京都生まれ。1995年環境庁入庁後、各地の国立公園と霞が関の往復を経るうちに、歴史・文化に関心が高まり、沖縄・奄美では、拝所巡り、琉球笛を習った。本省勤務(鳥獣保護管理室長)となった今でもアダン葉草履を愛用中。

阿部 愼太郎  (アベ シンタロウ)  (著/文

阿部愼太郎:環境省奄美群島国立公園管理事務所長。1964年静岡県生まれ。日本獣医畜産大学卒業後、奄美大島の民間企業で11年勤務の後、1999年環境省に転職、2001年からの6年間の奄美大島、7年間の那覇勤務などを経て2020年より現職。

堀上 勝  (ホリガミ マサル)  (著/文

堀上 勝:環境省大臣官房審議官。1989年に自然系技官として環境庁に入庁。鹿児島県で屋久島や奄美群島の自然環境保全の施策に、環境省自然環境計画課で奄美・沖縄の自然遺産登録に関わる。

中村 耕治  (ナカムラ コウジ)  (著/文

中村耕治:南日本放送取締役相談役。1949年福岡県生まれ、鹿児島県育ち。早稲田大学政治経済学部卒業後、南日本放送に入社。主に報道畑を歩み、社長、会長を経て2020年より現職。民間放送教育協会副会長、屋久島環境文化財団理事。

上記内容は本書刊行時のものです。