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大雪山 旭岳登山英語地図 渡邉 悌二(ほか著) - 亜璃西社
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大雪山 旭岳登山英語地図
原書: ASAHI-DAKE The heart of the Daisetsuzan National Park Hiking map1:25000

発行:亜璃西社
縦960mm 横660mm 厚さ1mm
重さ 70g
地図
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-906740-27-7
Cコード
C0426
一般 ムック・その他 旅行
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年4月
書店発売日
登録日
2017年4月17日
最終更新日
2017年4月25日
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紹介

◆山岳事故の危険性が懸念される、外国人登山者の増加が著しい大雪山国立公園。
◆この地図は事故を未然に防ぐことを目的に、北海道大学・渡邉悌二教授と、スイスの地図製作会社が共同制作したものです。
◆表面の2万5千分1地形図には、環境省作成の登山道難易度区分を、市販地図で初掲載。日本語を併記して日本人の使用にも対応しました。山岳大国スイスで制作したものだけに、地図自体の美しさも魅力です。
◆さらに裏面には、20名以上の専門家らが執筆した大雪山国立公園の自然や環境についての英語情報を掲載。北海道観光の国際化に対応した、待望の英語登山地図です。

目次

◇表面:大雪山国立公園 旭岳2万5千分1登山地図(国土地理院地形図の情報を使用)
・各登山ルートに区間所要時間および環境省が設けた「大雪山グレード」(大雪山国立公園内の登山道における行動判断の要求度や難易度を、グレード1から5までの5段階にわけたもの)を市販地図としては初めて掲載。
◇裏面:大雪山国立公園の気象、地形、地質、動植物、昆虫、登山道荒廃、国立公園制度、公園内の施設などについて、多岐にわたる情報を英文でコンパクト解説。総勢20名を超える研究者や国立公園関係者が執筆を担当しています。

前書きなど

1)英語地図の発行に至った簡単な経緯と,発行された意義について
 この英語地図の発行は,ドイツ人研究者を通じて紹介されたスイス人地図作製者マルクス・ハウザー(Orell Füssli Kartographie、地図作成会社社長)が,日本の山岳地域で英語地図を発行したいとコンタクトをとってきたことに始まります。マルクス・ハウザーは,これまでにパミールなどの山岳地域で英語地図を作成してきた実績を有しています。
 近年,日本へのインバウンド観光客は急増しており,大雪山の外国人登山者も著しく増加しています。しかし,こうした人々に対して,英語による情報はほとんど発信されておらず,また現地でも英語の地図がないことへの懸念が指摘されてきました。登山に必要な情報の提供がなければ,将来,遭難などの事故発生の危険性が高まります。この地図には,2015年に環境省が日本の国立公園で初めて作成した,登山道の難易度区分(大雪山国立公園では「大雪山グレード」と呼んでいます)が掲載されています。これを参照することで,外国人登山者・観光客は,自分の経験・技術と照らし合わせて山行計画を立てることができるようになります。
 また,この英語地図を企画するにあたり,外国人が登山計画を立てる段階で入手できるよう,現地での無償での配布ではなく,世界中で有償販売されることが重要であると考えました。これまでも無償の地図が作られたことはありましたが,その情報は関係者以外に広く知られていませんでしたし,何よりも外国人利用者にとっては,利用したい時に入手できない問題がありました。
 同種の英語地図は,これまである会社から富士山を含むいくつかの山域について発行されていました。しかし,残念ながらこの英語地図はすでに絶版となっていますし,いわゆる「地図」だけで構成されていて,自然や環境,公園制度などの情報は掲載されていませんでした。
 そこで,このたび作成した「大雪山 旭岳登山英語地図」(サイズは660×960mmで,販売時の折り畳んだサイズは165×107mm)では,表面に25,000分の1地形図,裏面に自然や環境,公園制度などの各種情報を掲載し,利用者が総合的に大雪山旭岳を理解できるよう配慮しました。

2)地形図(表面)としての特徴や価値について
 今回の登山地図は,日本で出版される地形図に比べ,その美しさに大きな違いがあります。これは,「地図王国」であるスイスの地図作製会社が丁寧に作成したことによります。
 基本的に地名は英語で表記されていますが,山頂や稜線などに設置された標識を現場でみた際に,日本語が理解できない外国人利用者でも,漢字を見比べることでその場所を同定できるよう,主要な山の名称については漢字も併記しています。
 さらに,先に述べた「大雪山グレード」を掲載した日本初の市販地形図でもあります。

3)自然ガイド部分の特徴や価値(裏面)について
 地図の裏面には,大雪山国立公園の気象,地形,地質,動植物,昆虫,登山道荒廃,国立公園制度,公園内の施設など,多岐にわたる情報がコンパクトにまとめられています。総勢20名を超える研究者や国立公園関係者が執筆を担当しています。
 こうした解説が掲載された地形図は,国際的に見ても,国立公園当局や自治体などの作成例はあっても,市販されることはきわめて珍しいと言えます。さらに,多くの美しいカラー写真が掲載し,一度も現地を訪問したことのない人にも,大雪山の魅力が伝わるように配慮しました。

版元から一言

近年の外国人観光客の急増により、北海道・大雪山の外国人登山者が著しく増加しています。しかし、それ対応する英語地図はなく、将来の山岳事故の危険性が懸念されてきました。本地図には、環境省が国内の国立公園で初めて作成した登山道の難易度区分を、日本の市販地図で初めて掲載。これにより、外国人登山・観光客が自らの経験や技術を踏まえて計画を立てられるようになります。

著者プロフィール

渡邉 悌二  (ワタナベ テイジ)  (ほか著

北海道大学大学院(地球環境科学研究院・統合環境科学部門環境地理学分)教授。
地理学の視点から、山岳国立公園を主とする山岳保護地域の自然環境の保全と公園管理、ジオ多様性(ジオダイバーシティ)の保全とジオ・エコツーリズムなどを研究分野とする。日本地理学会、東京地学会、Arctic Institute of North America International Mountain Society、国際環境研究協会、日本エコツーリズム協会、大雪山研究者ネットワーク、北海道山岳連盟所属。著書に『登山道の保全と管理』(編著、2008・古今書院)、工藤岳編『高山植物の自然史―お花畑の 生態学』(執筆、2000・北海道大学図書刊行会)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。