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北海道の古代・中世がわかる本 関口 明(著) - 亜璃西社
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北海道の古代・中世がわかる本 2万5千年をイッキ読み!

発行:亜璃西社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ13mm
248ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-906740-15-4
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年4月
書店発売日
登録日
2015年4月1日
最終更新日
2015年4月22日
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紹介

大好評『北海道の歴史がわかる本』に続く、歴史読本シリーズ第2弾。謎とロマンに満ちた2万5千年におよぶ古代・中世期の北海道を、32のトピックスでイッキ読み! 旧石器・縄文文化から、アイヌ文化の形成、松前藩成立までを、豊富な図版とさまざまな特集ページで親しみやすく解説。考古学&文献史学の専門家がコラボした、初の古代・中世期入門書の誕生です。

目次

第1章 北海道の黎明
 PART1◇遺跡が語る旧石器文化と縄文文化
  topic01…北海道にはいつから人が? 陸橋渡る旧石器文化の人々
  topic02…温暖化が生んだ縄文文化、土器の登場で食生活が一変
  topic03…貝塚と大規模集落が示す、縄文前期の生活と精神文化
  topic04…周堤墓や環状列石にみる、縄文文化の家族や社会の絆
   【コラム:中空土偶――縄文文化の心象世界】
  ◆旧石器・縄文文化主要遺跡MAP
  ◆特集:時代を区分する縄文~擦文文化の土器
 PART2◇続縄文文化 弥生・古墳時代の北海道
  topic05…本州とは異なる、独自の時期区分を持つ北海道
  topic06…琥珀と管玉に彩られた、続縄文の華麗な装飾品
  topic07…続縄文文化後期の後北式土器とその広がり
  topic08…大陸と密接につながる、オホーツク文化の独自性
   【コラム:北の縄文遺跡群――世界遺産登録目指す】

第2章 北方への広がりとアイヌ文化
 PART1◇古代国家との接触 オホーツク文化と擦文文化
  topic09…国家勢力の北進で、初めて文字に記された北の人々
  topic10…続縄文文化から擦文文化へ。土器の変化と鉄器の流入
  topic11…北海道式古墳の出現と、全道域に広まる擦文文化
  topic12…今も残る住居のくぼみ。謎の多い擦文文化の大集落
  topic13…擦文文化期の生活を変えた、本州産鉄器の急速な普及
  ◆続縄文・オホーツク・擦文文化主要遺跡MAP
   【コラム:貞観大地震――蝦夷経営への影響】
 PART 2◇アイヌ文化への道
  topic14…北方世界の広がりとアイヌ文化の形成
  topic15…アイヌ文化に大きな影響を与えた、大陸との交易関係
  topic16…縄文から続く動物信仰に源流を持つ「クマ送り儀礼」
  topic17…アイヌにとっての矢毒文化は、「蝦夷一同の守り」だった

第3章 アイヌ民族と中世国家
 PART1◇「夷嶋(えぞがしま)」と中世国家
  topic18…「前九年合戦」にはじまる戦乱が変えた夷嶋の情勢
  topic19…二つの合戦の間で勃発した「延久二年合戦」と衣曾別嶋
  topic20…「東夷成敗」で鎌倉幕府が確保した、北方の交易ルート
  topic21…奥州夷として夷嶋と関わり「蝦夷管領」になった安藤氏
  topic22…『諏方大明神画詞』にみる「渡党」と安藤氏の台頭
  topic23…サハリンに来襲した元軍と「唐子」アイヌによる戦い
   【コラム:呼称の変遷――「エミシ」から「エゾ」へ】
 PART2◇武田(蠣崎)氏とアイヌ支配 松前藩成立前史
  topic24…北海道の「記紀」である『新羅之記録』が持つ意味
  topic25…安藤氏の夷嶋への渡海と、武田氏の潤色された出自
  topic26…道南「三守護体制」の設置と、コシャマインの戦い
  topic27…「日ノモト」アイヌのラッコ交易がもたらした富と軋轢
  topic28…約1世紀続いたアイヌ民族の戦いと、箱館地域の状況
  topic29…交易拠点・勝山館の繁栄と、蠣崎氏による守護職の独占
  topic30…婚姻ネットワーク戦略で関係強化を図る蠣崎(松前)氏
  topic31…支配関係の第一歩となった、蠣崎氏とアイヌの「和平」
  topic32…おわりにかえて――幕藩体制が生んだ夷嶋の大名・松前氏
   【コラム:ラッコ皮と政権――献上品で関係を結ぶ】
  ◆特集:北海道遺跡ガイド
  ◆夷嶋(えぞがしま)の中世関連年表

前書きなど

 私たちが日本の歴史を学ぶ時、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代という時期区分に沿いながら、それぞれの代表的遺跡を介してその時代相を学ぶことが多い。年齢によって違うだろうが、群馬の岩宿遺跡、青森の三内丸山遺跡、佐賀の吉野ヶ里遺跡、大阪の大仙陵古墳(仁徳陵古墳)などを思い出す人もいるだろう。
 しかし、これらの遺跡はいずれも本州以南のものであり、北海道に暮らす人々にとっては、その時の北海道がどのような歴史を持っていたのか、知りたくなるのは当然であろう。本州以南と共通する部分もあれば、異質な部分もあるはずだからである。
 日本は海に囲まれた島国なので、独特な文化が育まれたという考え方がある。海を文化交流の障壁と見るのである。では、島である北海道はどうであろうか。北海道は、氷河期に大陸と陸橋でつながっていた。氷河期が終わって島となっても、北海道は大陸そして本州とさまざまな交流をもっていたことが本書を通して明らかになるであろう。我々の島は、海に囲まれていたが故の豊かな歴史をもつのである。
(「はじめに」より)

著者プロフィール

関口 明  (セキグチ アキラ)  (

北海道大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現・札幌国際大学人文学部教授。専門分野は古代・中世の北方史。著作に、『北海道の歴史』(共著、山川出版社、2000年)、『古代東北の蝦夷と北海道』(吉川弘文館、2003年)など。

越田 賢一郎  (コシダ ケンイチロウ)  (

立教大学大学院文学研究科修士課程修了、北海道教育委員会、北海道埋蔵文化財センターを経て、現・札幌国際大学人文学部教授。専門分野はアイヌ考古学、東北アジア史。著作に、『北海道の歴史 上』(共著、北海道新聞社、2011年)など。

坂梨 夏代  (サカナシ ナツヨ)  (

東京大学大学院新領域創成科学研究科修了、博士(環境学)。現・札幌国際大学専任講師。専門分野は先史考古学。論文に、「ロシア極東アムール川流域の細石刃石器群」(札幌国際大学北海道地域・観光センター年報創刊号、2008年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。