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靖国を問う 松岡 勲(著) - 航思社
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靖国を問う 遺児集団参拝と強制合祀

発行:航思社
四六判
縦194mm 横133mm 厚さ18mm
232ページ
上製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-906738-40-3
Cコード
C0030
一般 単行本 社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月30日
書店発売日
登録日
2019年7月29日
最終更新日
2019年9月26日
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紹介

なぜ戦争遺児たちは戦後も「少国民」となったのか

いまや社会的な忘却の彼方に追いやられた史実――
敗戦後まもなく国・地方が協力して行った、
戦争遺児たちによる靖国への集団参拝。
当時、どのような政治的意図のもとで、何が行われたのか。
そして参拝後の文集から浮かび上がる遺児の思いとは。

靖国に対する強制合祀の取り消し訴訟や
安倍首相の靖国参拝違憲訴訟に加わるとともに、
かつて遺児集団参拝に参加した当事者が全国各地の史料を渉猟し、
歴史に埋もれかけていた靖国をめぐる「闇」を掘り起こす。

目次

第Ⅰ部 戦争遺児の靖国集団参拝
 第1章 1950年代の靖国神社遺児参拝
 第2章 京都市・京都府の靖国遺児集団参拝
 第3章 大阪府の靖国文集を読む
 第4章 広島・長崎の遺児たちの思い
 第5章 遺児集団参拝と記憶の再生・継承 

第Ⅱ部 靖国強制合祀と戦争体験の継承
 第1章 靖国神社合祀と安倍首相の靖国参拝
 第2章 兵籍簿に見る父親たちの戦争
 第3章 ホロ島戦の記憶

前書きなど

私が本書を書き上げるなかでいつも考えていたのは、記憶の再生と継承だった。記憶は曖昧であり、忘却しがちだ。当時の記録文書は探しても容易に見つからなかった。意識的に自らの記憶を甦らせなければならないし、何度も試行錯誤を繰り返し、当時の歴史事実を掘り起こしていく以外に方法はない。(…)
また、遺児参拝を調べるなかでいつも葛藤を感じてきたことがある。私は1944年生まれで、父親を戦争で亡くした世代である。その生育史はほぼ戦後と重なる。父親の戦死と、再婚をせずに私を育ててくれた母親の苦労とを身にしみて感じて育った。母を通じて伝えられた戦争の記憶は私の人生と切り離せないものだった。ただそこからくる発想には「被害者」としての意識が強くあり、長じて日本のアジア侵略、戦争責任等「加害者」認識を持つようになったが、果たしてどこまで被害者としての意識を抜け出ていたか。私にとって「靖国を問う」とは、被害と加害の関係の意識化、対象化である。

――「あとがき」より

著者プロフィール

松岡 勲  (マツオカ イサオ)  (

松岡勲(まつおか・いさお)
1944年生まれ。大阪府高槻市で小学校教員、中学校教員(社会科担当)。定年退職後、立命館大学、関西大学で非常勤講師(教職課程担当)をつとめ、退職。靖国合祀取消訴訟、安倍首相参拝違憲訴訟の原告団に加わる。
論考に「1950年代の靖国神社遺児参拝の実像を探る」(『季刊戦争責任研究』第76号)、「京都市、宇治市・舞鶴市の靖国神社遺児参拝」(『季刊戦争責任研究』第88号」)など。

上記内容は本書刊行時のものです。