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夢と爆弾 友常 勉(著) - 航思社
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夢と爆弾 サバルタンの表現と闘争

発行:航思社
四六判
縦194mm 横133mm 厚さ28mm
400ページ
上製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-906738-38-0
Cコード
C0010
一般 単行本 哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年5月31日
書店発売日
登録日
2019年3月28日
最終更新日
2019年5月27日
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書評掲載情報

2019-10-04 週刊読書人    10月4日号/3309号
評者: 佐藤零郎

紹介

反日・反国家・反資本主義

東アジア反日武装戦線、はだしのゲン、寄せ場労働者、被差別部落、
アイヌ民族、在日、水俣病の患者たち……
近現代日本が抱える宿痾に対していかに闘い、何を失い、何を獲得・奪還したのか。
当事者による様々な表現・言説の分析と革命の(不)可能性をめぐる考察。

目次

●はじめに
ヘテロな空間をつくりだせ
 ――2020東京オリンピックと戦後日本における都市下層労働者

●流動的下層労働者
流動的‐下層‐労働者
山谷暴動の研究――資本主義的複合体と空間支配
狂気の輸出、沈黙の連帯――一九七五年六月、船本洲治の二通の「イショ」
商品の反ラプソディックな実在論とラプソディックな革命論――井上康・崎山政毅『マルクスと商品語』

●東アジア反日武装戦線
武器を取れ――大道寺将司の俳句
解説 桐山襲『パルチザン伝説』
六朝美文とゲリラ――高橋和巳『捨子物語』
ギギギ――私闘するテロリスト漫画

●サバルタンと部落史
サバルタンと宗教――被差別部落の経験から
〈矢田教育差別事件〉再考
部落解放運動の現在とこれから
〈党〉と部落問題――大西巨人『神聖喜劇』

●アイヌ民族
日本が滅びたあとで
解題 新谷行『アイヌ民族抵抗史』を読むために

●表現と革命
国家の暗黒と審査文化――日航123便墜落事件と事故調査委員会
マルスとヴィーナス――石牟礼道子と水俣病闘争
キュニコスの勝利――大島渚
〈キチガイ〉というサバルタン階級の時代――夢野久作『ドグラ・マグラ』
『新カラマーゾフの兄弟』のメタ・クリティーク
私的短歌論ノート――吉本隆明『初期歌謡論』に寄せて
〈現在〉と詩的言語――吉本隆明・岡井隆・大道寺将司
痛みの「称」――正岡子規の歴史主義と「写生」

前書きなど

世界の過半を占める「流動的下層労働者」は不断に叛乱し、
富裕者を恐怖させている。
「黙って」「わからぬように」「民衆に理解できるように」「事実行為で連帯する」闘争は
彼ら・彼女らをそのつど結びつけている。
足りないものがあるとすれば輝きである。
私たちはその闘いをもっと資本との闘いに、生産行為の過程に向ければいい。
輝かしい栄光をもって、「流動的下層労働者」はこうして顕現する。

――「流動的‐下層‐労働者」より

著者プロフィール

友常 勉  (トモツネ ツトム)  (

友常勉(ともつね・つとむ)
東京外国語大学大学院国際日本学研究院教授(地域研究、思想史)。
1964年生まれ。
著書に『戦後部落解放運動史』(河出書房新社、2012年)、
『脱構成的叛乱』(以文社、2010年)、
『始原と反復』(三元社、2007年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。