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詩人調査 松本 圭二(著) - 航思社
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松本圭二セレクション 小説1 7

詩人調査

発行:航思社
四六判
縦194mm 横136mm 厚さ19mm
264ページ
仮フランス装(天アンカット)
価格 2,600円+税
ISBN
978-4-906738-31-1
Cコード
C0393
一般 全集・双書 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年12月
書店発売日
登録日
2017年7月5日
最終更新日
2018年3月19日
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紹介

詩の生成、詩人の誕生――

小説家志望の青年が詩を書きはじめるまでを綴った「あるゴダール伝」。
元タクシードライバーの詩人で、かつてはテロリスト志望だったと思しき男が、
PCモニター上に現れた宇宙公務員の質問に答えていく「詩人調査」。
詩とは何か、詩人とは何か、そして詩人にとって詩とは何かを描く2篇。

(栞=寄稿:金井美恵子、著者解題)


では、『海を見に行け』は不発弾だったのか。
それはまだわからない。
ひょっとしたら、それを偶然手にした一人一人の読者の内部で、すでに小爆発を起していたかも知れない。
そして彼自身や彼の友人や恋人を海に連れていったかも。
しかし、その程度の爆発で権田さんが満足するはずもない。
20年後の今でも、『海を見に行け』は東京の古本屋の暗がりで大爆発の時を待っているはずだ。
――「あるゴダール伝」

わたしはね、東京では結局、一度も海を見ていないんです。
不思議ですよね。
海は近くにあるはずなのに、うんと遠い気がしていました。
ですから『海を見に行け』という詩集には、
便所に流したニョロニョロが下水を渡って海に出るというイメージが色濃くあったかも知れない。
あるいは神田川に棄てた『チェーホフ爆弾』がどんぶらこと流れて
海まで運ばれていくイメージとか。
――「詩人調査」


※「詩人調査」は文芸評論家・斎藤美奈子さんが朝日新聞で、2010年小説ベスト3の一作として選んだ作品です。

目次

あるゴダール伝

詩人調査

著者プロフィール

松本 圭二  (マツモト ケイジ)  (

松本圭二(まつもと・けいじ)
詩人。フィルム・アーキヴィスト。
1965-。早稲田大学第一文学部中退。
2006年、『アストロノート』(「重力」編集会議)で萩原朔太郎賞受賞。
他の詩集に、『ロング・リリイフ』(七月堂、1992年/航思社、2017年)、
『詩集』(私家版、1995年)、
『詩集・未製本普及版』(アテネ・フランセ文化センター、1996年)、
『詩集工都』(七月堂、2000年/航思社、2017年)、
『詩篇アマータイム』(思潮社、2000年/航思社、2017年)。
小説集に『さらばボヘミヤン』(航思社、2017年)。

上記内容は本書刊行時のものです。