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ロング・リリイフ 松本 圭二(著) - 航思社
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松本圭二セレクション 1

ロング・リリイフ

発行:航思社
四六判
112ページ
仮フランス装(天アンカット)
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-906738-25-0
Cコード
C0392
一般 全集・双書 日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年9月
書店発売日
登録日
2017年7月5日
最終更新日
2018年3月19日
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紹介

朔太郎賞詩人の幻の第1詩集。


  そうして僕らは 鮮やかなアクリル質の皮膜のなかで 日々の没落を暖めていた
  その腐敗物は
  恋人の夢の彼方で匂っている
  熟れ落ちた柘榴なのだろう
  僕はシオカラトンボの飛行に誘われるまま ぬるい湿林に嵌まってしまう
  切り取られた空のゆるまりのなかで なおもゆるまってゆく
  柘榴
  親密な体臭に絆された溺愛の白雲がひかれてゆく ぬるく ほとばしる

  絨毯爆撃がしたい

(栞=初期詩篇〔ソナチネ/拾遺/増殖する亡骸の関係/きのいき/12月の病い〕、著者解題)

――ここに収めた各詩篇の原形となるテクストを書いたのは、
1982年から87年にかけてのおよそ5年間であり、
年齢で言えば17歳から22歳、
たぶん、私がもっとも詩人らしくあった頃である。
それらのテクストを、私は自室でこっそりと書き、長い間隠し持っていた。
『ロング・リリイフ』のような詩集を私は二度と作ることはできないし、
ここに収めたような詩を書くこともできない。
多くの処女詩集がそうであるように、これは一回きりの跳躍である。
ただし私は、これまでの詩集でも一回きりの跳躍を試みたつもりである。
叶うことならば処女詩集だけを作り続けたい。
私は詩人の成熟など全く信じていない。

目次

夏至
ロング・リリイフ
エレクトリック・フルーツ
ユリス
ナゼル
ヒバリ
ランタン
草卵
どこに配達されるの?
ブギウギしちゃうな
ヒナタに来てよかったね
メガヘルツ
空母
鯊とコチ 
ソフト・カートリッシ
クリア

著者プロフィール

松本 圭二  (マツモト ケイジ)  (

松本圭二(まつもと・けいじ)
詩人。フィルム・アーキヴィスト。
1965-。早稲田大学第一文学部中退。
2006年、『アストロノート』(「重力」編集会議)で萩原朔太郎賞受賞。
他の詩集に、『ロング・リリイフ』(七月堂、1992年)、
『詩集』(私家版、1995年)、
『詩集・未製本普及版』(アテネ・フランセ文化センター、1996年)、
『詩集工都』(七月堂、2000年)、『詩篇アマータイム』(思潮社、2000年)。

上記内容は本書刊行時のものです。