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フランス政治危機の100年
パリ・コミューンから1968年5月まで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年10月
- 書店発売日
- 2018年10月23日
- 登録日
- 2019年3月8日
- 最終更新日
- 2020年12月29日
紹介
1871年のパリ・コミューンから、1968年の「五月革命」にいたる、100年間に起こったフランスの体制を揺るがした八つの重要な政治危機を取り上げ、それらの間に底流として流れる共通点と、それぞれの間にある断絶を明らかにしようとする。
フランス政治史の泰斗がフランス政治100年間の特質に迫る一冊。
目次
第1章 パリ・コミューン
三月一八日/非妥協的態度の結果/コミューン、それは何のためか/三者による衝突/内戦の流儀/その後
第2章 一八七七年五月一六日
不可能な王政復古/妥協の産物としての共和国/五月一六日/左派連合の勝利/五月一六日の中心課題
第3章 ブーランジスム
ジュール・フェリーの共和国/経済の不振/ナショナリズムの危機/繰り返される病/陸軍大臣ブーランジェ/ブーランジェ派/運動の最盛期/ブーランジスムをどう捉えるか/共和国の強化
第4章 ドレフュス事件
「軍による不公正な行ない」(クレマンソー)/世論をめぐる問題/知識人の登場/ナショナリズムの脅威/共和国防衛と共和国の勝利/事件の後に
第5章 一九三四年二月六日
機能不全に陥った制度/急進派共和国の終焉/製粉機のような議会/スタヴィスキーからシアップへ/流血の現場/その直後
第6章 一九四〇年七月一〇日
人民戦線の失敗/ダラディエの共和国(一九三八年四月~一九四〇年三月)/ポール・レイノーの失敗(一九四〇年三月二二日~一九四〇年六月一六日)/休戦協定/救世主的人物/共和国の最後
第7章 一九五八年五月一三日
「出口のない馬鹿げた戦争」(ギィ・モレ)/統治不能な共和国/軍の介入/共和国防衛の困難/軍による「反政府宣言」の難しさ/救世主的人物の再登場/偶発事とそれを引き起こした条件(決定論)/新しい共和国
第8章 一九六八年五月
いくつもの予兆/ナンテールからバリケードへ/九〇〇万人のスト参加者/政治危機/文化的変容/解釈をめぐる論争/一九六八年五月の残した影響
第9章 政治危機をめぐって
頻度/類型化の試み/階級闘争/「危機計測器」/民の声と救世主の声/致命的な危機と、適応の危機/フランスは恒常的内戦状態にあるのか
付録 一九四七年――恐るべき年
ルノー工場のストライキ入り/「小波乱」でしかなかった共産党の下野/自然発生的な、浄化を求める怒りによる行動/共和国防衛の措置
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。