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黒いヨーロッパ
ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋」主義、1925~1965年
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2016年9月9日
- 登録日
- 2016年10月9日
- 最終更新日
- 2020年12月28日
書評掲載情報
2016-10-09 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
「西洋」と訳されてきたドイツ語Abendland。英語のOccidentに対応する語である。この「アーベントラント」がもつ政治的な意味は何か
、そして、「アーベントラント運動」がいかなるヨーロッパ像を描き、現実の西ドイツのヨーロッパ政策と切り結んでいたかを、戦間期まで遡りながら丹念に描く。
目次
序 章
第1節 ヨーロッパ統合と近代
第2節 「西洋(アーベントラント)」とは何か
第3節 「暗いヨーロッパ」―ヨーロッパ統合史の「暗い遺産」をめぐって
第4節 「黒いヨーロッパ」―キリスト教民主主義・保守主義勢力とヨーロッパ統合
第5節 先行研究と本書の位置づけ
第6節 本書の構成と射程
第1章 キリスト教民主主義の国際ネットワークとヨーロッパ統合
第1節 1945年以前の国際協調の模索
第2節 NEIとジュネーブ・サークル―ヨーロッパの平和と反共と統合のために
第3節 ジュネーブ・サークルとアデナウアー外交―「西側結合」の貫徹
第4節 キリスト教民主主義の「ヨーロッパ」―「西洋」へのドイツの再統合
第2章 第一次世界大戦後の「西洋」概念の政治化
―雑誌『アーベントラント』とヘルマン・プラッツを中心に
第1節 雑誌『アーベントラント』(1925-1930年)
第2節 ヘルマン・プラッツの「アーベントラント」思想
第3章 「アーベントラント」とナチズム
第1節 反ヴァイマル共和国派による「アーベントラント」概念の拒否
第2節 ナチ体制下の「アーベントラント」概念
第3節 「抵抗」の証としての「アーベントラント」?
第4章 第二次世界大戦後のアーベントラント運動
第1節 第二次世界大戦後の再出発―雑誌『ノイエス・アーベントラント』
第2節 アーベントラント運動の組織化
第3節 アーベントラント主義者の世界像
第4節 アデナウアーとアーベントラント運動
第5節 アーベントラント運動の衰退
第6節 アーベントラントの再生?
おわりに
あとがき
史料・参考文献一覧
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。