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鴉 月潭 眞龍(著/文) - 花乱社
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(カラス) 神となった金印 (カミトナッタキンイン)

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発行:花乱社
A5判
148ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-905327-81-3   COPY
ISBN 13
9784905327813   COPY
ISBN 10h
4-905327-81-4   COPY
ISBN 10
4905327814   COPY
出版者記号
905327   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年10月
書店発売日
登録日
2017年11月8日
最終更新日
2017年11月27日
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紹介

弥生時代の北部九州で起こった「鏡・剣・玉」の三器を尊重する文化。三器の最上位にあるのは「鏡」だった。大量の「鏡」が副葬される北部九州の王侯墓にあって、ただの一面も「鏡」が副葬されない「安徳台遺跡群二号甕棺墓」。柄に絹糸が巻かれた見事な拵の「剣」を持ち、国宝に匹敵するほどの「玉」を持ちながらも、肝心の「鏡」を持たないその王侯墓の被葬者とは何者なのか──。

八咫烏に導かれ、不世出の考古学者・原田大六に私淑する市井の学徒が挑む「漢委奴國王の金印」の謎。

■原田大六説を継承する論考と金印物語の2部構成。
■題字「鴉」Mr.G(金箔/著者自装)
**

「「奴」の一文字が刻まれる印を、私が持つことはできない。勿論、お前が持つことも許されない。されど、漢皇帝から贈られた印を滅することなどできはしない……。もはや、現世の計らいでは如何ともし難い。かくなる上は、黄金の印には神となって常世へと御帰りいただくより他に道は無い……。」静かに語る大王の眼に、決意の光が灯った。(「鴉」黄金神の祭祀より)

目次

はじめに



金印譚

 第一章 中山平次郎と原田大六

 第二章 小烏神社から安徳台へ

亀井南冥と金印弁

金印の出土地点についての一考

原田イトノ先生の思い出

むすび

日神の御子/主要参考文献

前書きなど

 十月中旬の早朝。福岡県糸島市の平原弥生古墳(平原一号墓)より東方の山々を望めば、日向峠から朝日が昇る、古代より変わることのない荘厳な光景に出会えます。

 この墳墓に眠る女王、人々から神聖視され天照大御神と呼ばれたその女王は、かつてこの地で、「八咫鏡」を用いた日迎えの祭祀を斎行しておられました。
 (略)

この地に女王が現れる二世紀の前半(原田学説に基づく)をさかのぼる一世紀の中頃、海を越えた西の大国、漢から贈られた「漢委奴國王の金印」。の大国、漢から贈られた「漢委奴國王の金印」。

 本書は、日本国家の形成過程において非常に重要な意味を持つ、この金印の謎に挑んだものです。

 はじめ私は、その研究の内容を「金印譚」としてまとめましたが、読者の皆様に古代の姿を、より明確にイメージしていただくために、研究により導き出された自説を、童話「鴉」として著し、「金印譚」の前に置きました。

 続く「亀井南冥と金印弁」では、金印を最初に研究した、黒田藩の儒学者・亀井南冥の、『金印弁』執筆当時の心情を、世に言われるものとは異なる視点から描き、「金印の出土地点についての一考」では、金印の出土地点についての先達の研究の足跡を記して自身の考えを述べ、「原田イトノ先生の思い出」では、考古学者・原田大六氏の奥様、原田イトノ氏を追想致しました。

著者プロフィール

月潭 眞龍  (ゲッタン シンリュウ)  (著/文

カッツアーマー代表/原田大六記念館副館長
1971年、福岡県糸島郡(現糸島市)に生まれる。幼少より古代史に非常な関心を持つも、長じては別の道を歩む。2008年、考古学者・原田大六氏夫人、原田イトノ氏と邂逅したことにより古代史への情熱が再燃する。

上記内容は本書刊行時のものです。