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戦国時代の筑前国宗像氏
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2016年7月
- 書店発売日
- 2016年8月10日
- 登録日
- 2016年7月12日
- 最終更新日
- 2024年1月22日
紹介
宗像社最後の大宮司宗像氏貞を中心に,戦国時代から豊臣政権下までの宗像氏を論究。
宗像郡一帯の海と陸の領主で,宗像社の大宮司であった宗像氏。立花城城督戸次道雪や秋月種実,宗像郡に隣接する遠賀・糟屋両郡の領主麻生氏,米多比氏,薦野氏などについても,氏貞との関係を中心に描き,北部九州の戦国史を明らかにする。
目次
序/本書の概要
第一編 戦国時代の宗像氏周辺
第一章 遠賀郡の瓜生氏と麻生鑑益
第二章 糟屋郡の米多比氏と薦野氏
第三章 立花城城督立花鑑載・親続について
第四章 フロイス『日本史』にみる戸次道雪と秋月種実
第二編 大宮司宗像氏貞
第一章 宗像氏の朝鮮通交と称号
第二章 宗像氏貞の中納言申請とその背景
第三章 宗像氏貞の神社造営と棟札
第四章 氏八幡への遷宮行列次第
第三編 宗像氏妻女の働き
第一章 家督相続をめぐる宗像氏貞の母と妻女
第二章 宗像氏貞妹と戸次道雪
第四編 豊臣政権と宗像氏
第一章 宗像氏貞没後の宗像氏
第二章 九州国分と毛利氏隆景
おわりに
前書きなど
本書では、戦国時代から織豊時代の筑前国宗像社の大宮司宗像氏を中心にとりあげる。宗像社は、周知のように九州本土の辺津宮、玄界灘に浮かぶ大島の中津宮、沖ノ島の沖津宮の三社から構成される。
宗像氏は古来、宗像社の大宮司であった。鎌倉時代には幕府の御家人となったように、筑前国の有力領主でもあった。更に宗像社が海岸に漂着する寄船・寄物の権利を認められていたこともあり、宗像氏は宗像郡の浦・島を支配する領主でもあった。浦・島には宗像社の末社が鎮座し、浦人の信仰を集めていた。
宗像氏は鎌倉時代の政変、南北朝時代の動乱を乗り越え、室町・戦国時代には筑前国の有力領主として活動する。宗像社を信仰する浦・島の人々を掌握する宗像氏は、朝鮮通交を行い、倭寇の統率者でもあった。
本書は応仁・文明の乱後から九州国分後までの宗像氏について、宗像正氏(黒川隆尚)、宗像氏貞、氏貞の母親と妻女を中心にした拙稿と、宗像氏の朝鮮通交、宗像郡に隣接する戦国時代の遠賀郡(御牧郡)と糟屋郡、氏貞の動向と深く関連する秋月種実と立花城城督の戸次道雪(鑑連)などに関する拙稿を収録している。
(「序」より抜粋)
上記内容は本書刊行時のものです。