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ヤスパースの精神医学の哲学 松丸啓子(著) - リベルタス出版
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ヤスパースの精神医学の哲学 (ヤスパースノセイシンイガクノテツガク リベルタスガクジュツソウショダイジュウヨンカン) 巻次:リベルタス学術叢書第14巻

哲学・宗教
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A5判
縦148mm 横210mm
192ページ
定価 4,400 円+税   4,840 円(税込)
ISBN
978-4-905208-14-3   COPY
ISBN 13
9784905208143   COPY
ISBN 10h
4-905208-14-9   COPY
ISBN 10
4905208149   COPY
出版者記号
905208   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年12月8日
書店発売日
登録日
2023年11月22日
最終更新日
2023年12月8日
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紹介

 何故ヤスパースは、精神医学から哲学へと転じたのか―その理由を探るには、精神医学時代の主著である『精神病理学総論』を紐解き、その「精神医学の哲学」を明らかにする必要がある。そして、その探究は、哲学においても、精神医学においても、重要な意義を持つ。
 ヤスパースが『精神病理学総論』において確立した〈了解〉の次元では、〈了解できないもの〉の一つとして〈実存〉が示唆されたが、その「〈実存〉とは何か」という問いこそが、ヤスパースを哲学の道へと歩ませた。したがって、ヤスパースの実存哲学の起源と深化を辿るにあたって、本書での論考は有意義なものとなろう。
 一方、ヤスパースの「精神医学の哲学」は、現在の精神医学に対しても〈方法論的自覚〉を喚起し、〈全体としての人間〉として患者を捉える〈実存的コミュニケーション〉の可能性と必要性を訴えかける点で、大きな意義を持ち続けている。その意味において、本書は、その論考を通じて精神医学が常に人間全体を問題にする実践であることを確認し、『DSM 精神疾患の診断・統計マニュアル』至上主義が進みつつあるように見える現代精神医学の在り方に一石を投じるものである。

目次

序 論
第1章 『精神病理学総論』における〈心〉の概念
第2章 『精神病理学総論』における〈了解〉の概念
第3章 精神分析に関する批判
第4章 危機的状況の持つ実存的意義
第5章 〈不安〉と「不安症」
第6章 『精神病理学総論』と現代精神医学
結 論

著者プロフィール

松丸啓子  (マツマルケイコ)  (

東北大学大学院文学研究科博士課程後期三年の課程修了
博士(文学)
現在、高千穂大学人間科学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。