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理性と実存―五つの講義 カール・ヤスパース(著/文) - リベルタス出版
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理性と実存―五つの講義 (リセイトジツゾンイツツノコウギ) 巻次:リベルタス学術叢書第12巻

哲学・宗教
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ16mm
重さ 420g
224ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-905208-13-6   COPY
ISBN 13
9784905208136   COPY
ISBN 10h
4-905208-13-0   COPY
ISBN 10
4905208130   COPY
出版者記号
905208   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年3月1日
書店発売日
登録日
2023年2月17日
最終更新日
2023年2月19日
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紹介

大著『哲学』を完成させた後、ヤスパースは新たな歩みを始める。その記念碑的な一歩が、この『理性と実存(』1935年)である。本書は、キルケゴールとニーチェを並べて、いわば同じ仲間として、西洋哲学史上に位置づけ、ヤスパース自身の思想展開上は、「理性」と「包越者」を初めて明瞭に取り出した著作として特筆されるべきものである。その視点は独創的であって、キルケゴールとニーチェの、生きる根本姿勢を抉り出すことによって、その対立を表面的なものとする。また、カント以来の伝統である「理性」を、「実存」という見かけ上正反対のものと連関させる。その「理性」は、あらゆる有限な対象的思考を超越して「包越者」を開明し、すべての人との交わりを求めてゆくという、西洋哲学史上、新たな局面を開くものである。

目次

第一講 現在の哲学的状況の由来
キルケゴールとニーチェの歴史的な意義
第二講から第四講 理性と実存を哲学的に開明するための根本思想
第二講 包越者
哲学的論理学の意味について。―包越者への問い。包越者の二つの様態。―哲学することのこの根本問題についての、歴史的な回顧。
第三講 伝達され得ることとして真理
包越者の広さから交わりによる結び付きへ。―人間と動物の比較。―交わりにおける真理。 
第四講 理性的な思考の優位と諸限界
思考の優位についての問い
第五講 現在の哲学することの諸可能性
キルケゴールとニーチェによってもたらされた情勢。―課題 例外に直面して例外としてでなく哲学すること。

著者プロフィール

カール・ヤスパース  (カールヤスパース)  (著/文

883年 2月、ドイツ西北部のオルデンブルク市に生まれる
1913年 『精神病理学総論』出版
1931年 『現代の精神的状況』と主著『哲学』出版
1947年 『真理について』出版、バーゼル大学での招聘講義「哲学的信仰」 1949年 『歴史の根源と目標』出版、バーゼル放送で講演「実存哲学」 1958年 『原子爆弾と人類の将来』および講演論文集『哲学と世界』出版1961年 W・ホッホケッペルと対談「哲学は終焉したか」
1967年 自伝的作品『運命と意志』(H・ザーナー編)出版
1969年 2月死去、対話会見集『根源的に問う』出版(H・ザーナー編)

越部良一  (コシベリョウイチ)  (翻訳

1961 年生れ、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
現在 法政大学ほか非常勤講師
主要著書
哲学へ―ヤスパースとともに―』(共著、北樹出版)
「穢土の往生(五)」(『現代と親鸞』第 39 号、親鸞仏教センター)
「近き神と遠き神―ヤスパースの哲学的信仰の二重性―」(『フィロソフィア』第九七号、早稲田大学哲学会)
「ヤスパースにおける「意識一般」と「理性」」(『紀要』第 100 号人文科学編、法政大学)

上記内容は本書刊行時のものです。