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理性と実存―五つの講義
巻次:リベルタス学術叢書第12巻
発行:リベルタス出版
A5判
縦210mm
横148mm
厚さ16mm
重さ 420g
224ページ
定価
4,200円+税
- 初版年月日
- 2023年3月1日
- 書店発売日
- 2023年3月7日
- 登録日
- 2023年2月17日
- 最終更新日
- 2023年2月19日
紹介
大著『哲学』を完成させた後、ヤスパースは新たな歩みを始める。その記念碑的な一歩が、この『理性と実存(』1935年)である。本書は、キルケゴールとニーチェを並べて、いわば同じ仲間として、西洋哲学史上に位置づけ、ヤスパース自身の思想展開上は、「理性」と「包越者」を初めて明瞭に取り出した著作として特筆されるべきものである。その視点は独創的であって、キルケゴールとニーチェの、生きる根本姿勢を抉り出すことによって、その対立を表面的なものとする。また、カント以来の伝統である「理性」を、「実存」という見かけ上正反対のものと連関させる。その「理性」は、あらゆる有限な対象的思考を超越して「包越者」を開明し、すべての人との交わりを求めてゆくという、西洋哲学史上、新たな局面を開くものである。
目次
第一講 現在の哲学的状況の由来
キルケゴールとニーチェの歴史的な意義
第二講から第四講 理性と実存を哲学的に開明するための根本思想
第二講 包越者
哲学的論理学の意味について。―包越者への問い。包越者の二つの様態。―哲学することのこの根本問題についての、歴史的な回顧。
第三講 伝達され得ることとして真理
包越者の広さから交わりによる結び付きへ。―人間と動物の比較。―交わりにおける真理。
第四講 理性的な思考の優位と諸限界
思考の優位についての問い
第五講 現在の哲学することの諸可能性
キルケゴールとニーチェによってもたらされた情勢。―課題 例外に直面して例外としてでなく哲学すること。
上記内容は本書刊行時のものです。