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板橋版・澁澤榮一地図
1840ー2022
- 初版年月日
- 2022年3月
- 書店発売日
- 2022年3月16日
- 登録日
- 2022年3月24日
- 最終更新日
- 2022年3月24日
紹介
渋沢栄一と地図で辿る板橋の近代化ストーリー
2021年のNHK大河ドラマ主人公となり、2024年に発行される新一万円紙幣の肖像に選ばれた渋沢栄一(1840-1931年)。実に多くの事業を創設・育成し、日本の近代化、とくに産業、経済、社会の発展に貢献したことで知られます。渋沢栄一が切り拓いた世界は、どんな形をしていたのでしょうか。
若き渋沢栄一が上京した際の入口であり、晩年、近代日本づくりの仕上げとして福祉事業(東京養育院)を行った板橋区。終の住処を構えた北区。生涯を通して深く関わった東京北部に着目し、当時のまちの様子を示した地図を集めてみました。それが「渋沢栄一地図」です。じっくり眺めて、近代の東京、板橋へタイムスリップしてみましょう。まちへ出ると、リアルな痕跡も見つかります。
地図を中心とした多彩な図版を大きく掲載、日本画家・山口晃氏「養育院幾星霜之圖」(東京都健康長寿医療センター所蔵)観音折り込み付き。
目次
01:江戸末期・明治維新期
渋沢栄一、幕末の街道を往く/江戸の暮らしを傍で支え、豊かにした板橋/加賀藩前田家、板橋で西洋式大砲を製造する
02:明治初期
渋沢栄一、ライフワークとなる養育院と出会う/板橋宿から板橋町へ。王子新道の開通
03:明治中期・後期
渋沢栄一、養育院持続に尽瘁。大塚に辿り着く/板橋近代工業のあけぼの、官営火薬製造所の発足
04:明治末期・大正
渋沢栄一、ノーベル平和賞候補になる/「火技中興洋兵開祖高島秋帆紀功碑」と渋沢栄一/関東大震災発生。養育院本院、板橋に新天地 を求める
05:昭和初期・戦中
渋沢栄一、天寿を全うし、谷中に眠る/帝都復興計画。都心から志村地域へ、工場転入が相次ぐ/火薬製造所、敷地を拡張する
06:戦後・昭和後期
養育院、板橋での現地再建を果たす/理化学研究所・仁科研究室、二造跡地で再スタートを切る
07:昭和末期・平成
「養育院」の名が消えた日/陸軍板橋火薬製造所跡、国の文化財となる
08:令和
養育院創立150周年。今、見直される渋沢栄一/歴史の積層を体感する史跡公園、国の文化財となる
上記内容は本書刊行時のものです。