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あいうえお五十音図は明覚さんが映し出したことばの曼荼羅です。 山口 謠司 - 游学社
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詳細画像 0

あいうえお五十音図は明覚さんが映し出したことばの曼荼羅です。

発行:游学社
B6変型判
並製
価格 800円+税
ISBN
978-4-904827-51-2
Cコード
C0030
一般 単行本 社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年2月23日
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紹介

「あいうえお」はどうして「あえいおう」ではなかったんでしょう。
「私は海へ行きます」は、どうして「私わ海え行きます」ではダメなのでしょう。
いつも当たり前のように使っている「にほんご」ですが、
よく考えると、不思議がいっぱいのことばかり。
「にほんご」が形づくられてきた時代を、ちょっぴりのぞいてみませんか。

ことばの歴史をたどっていると
いつのまにか、この世界をかたちづくってきたあらゆるものを
まるごとつつみこんでひろがってきた
ことばの宇宙をただよっていることに気づくでしょう。

本書は、小学校4年生から読めるようにルビを入れてあります。

目次

<対談>染谷将太「ボールペンはなぜボールペンとなるのか」

1 変化してゆく日本語
  ー奈良時代のころ、「母」は「パパ」だった!

2 伝来仏教は科学の最先端 27
  ー「天才空海」「秀才最澄」を引き継いだのは明覚だった!

3 名著『反音作法』が日本語の秘密を解く
  ー言葉の秘密を解く美しい文字列を編み出す!

4 言葉と文化のるつぼに出会った明覚
  ー加賀山代は文化交流の表玄関だった!

5 時代とともに変わる漢字の音
  ー漢音でお経が読めなければ、お坊さん失格!?

<対談>井出真理「脚本はいつも口でブツブツ言いながら書いてます」

6 人を救うための言葉
  ー言葉が力となる!

7 発音と仮名遣い
  ー「こんにちは」はなぜ「こんにちわ」と書かないのか?

8 五十音図は曼荼羅である
  ーあらゆる言語も五十音図があれば書き表わせる!

9 見えなくてもあるもの
  ー言葉が文化を創っていく!

<対談> 五味太郎「誰かがグズグズとやってきた言葉の面白さ」

付録  加賀温泉郷と日本語文化
(山代温泉/山中温泉/片山津温泉/大聖寺)

前書きなど

ふだん、私たちが何気なく使っている日本語。
生まれた時から使っていると、言葉というのは、
まるで空気のようで、何も疑問にも感じないものです。
でも、外国語を習ったり、古典を勉強したり、
自分とは違う方言を使うところに行ったりすると、
「日本語」ってなんだろうって思ったりするのではないでしょうか。

「正しい日本語」なんていう言葉を聞くと、
「自分が使っている日本語は、正しいの?」と考えたりするかもしれません。
「正しい日本語」は、時代によっても変化します。
平安時代の日本語と現代の日本語とでは、
その「正しさ」の基準はまったく違います。
でも、根源的な性質というところからすれば、
平安時代の日本語も現代の日本語もまったく変わるところはありません。

「発音」という点から言えば、じつは、「五十音図」があれば、
平安時代から現代日本語までのその変化は、手に取るように分かるものなのです。
「五十音図」は、平安時代、一〇九〇年頃、
今の加賀市山代にあった加賀温泉寺というところで作られました。
作ったのは、比叡山からやってきた明覚というお坊さんです。
明覚は、加賀山代で、インドの言葉であるサンスクリット語、中国語などを研究し、
山代の方言などを聞きながら「五十音図」を作ったのでした。
はたして、「五十音図」は、「奇跡」と言ってもいいほどの、
日本語の魔方陣だったのです。
本書で、少しだけ、そのことを紹介したいと思います。

そして、この本には、三人の方との対談を載せています。
俳優の染谷将太さん、脚本家の井出真理さん、
そして絵本作家の五味太郎さんです。
みなさん、日本語を駆使して、独自の表現をして活躍していらっしゃる方です。
こうした方々の話を通して、ぜひ、
ふだん私たちが何気なく使っている「日本語」との対し方、
「日本語」への想いなどを感じて頂ければと思うのです。
(まえがきより)

著者プロフィール

山口 謠司  (ヤマグチ ヨウジ

1963(昭和38)年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学大学院、フランス国立高等研究員大学院に学ぶ。専門は、書誌学、音韻学、文献学。広い視点から、わかりやすく話をするスタイルで、テレビやラジオにも数多く出演。『日本語を作った男 上田万年とその時代』(集英社インターナショナル)で第29回和辻哲郎賞を受賞。『音読力 読み間違う日本語の罠99』『日本語の奇跡』『ん』『カタカナの正体』など、言葉にまつわる書籍多数。

上記内容は本書刊行時のものです。