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過去に触れる 田中 純(著) - 羽鳥書店
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過去に触れる (カコニフレル) 歴史経験・写真・サスペンス (レキシケイケンシャシンサスペンス)

哲学・宗教
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発行:羽鳥書店
A5判
620ページ
並製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-904702-60-4   COPY
ISBN 13
9784904702604   COPY
ISBN 10h
4-904702-60-3   COPY
ISBN 10
4904702603   COPY
出版者記号
904702   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年4月
書店発売日
登録日
2016年3月10日
最終更新日
2016年4月21日
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紹介

「過去に触れる」という「歴史経験」を探究するエッセイ集成。
とりわけ写真を通した過去との接触という出来事に着目して、小説家、詩人、思想家、建築家、美術史家、文学者、写真家たちの具体的な歴史経験から「過去に触れる」瞬間を描きだす。また、その経験を伝達する歴史叙述のあり方を「サスペンス」の原理のうちに見出し、本書の探究もまた、サスペンスの様相を呈したスリリングな展開をみせる。
「過去に触れる」旅の果てに見えてくる、歴史および写真における「希望」とは何か。

堀田善衛、宮沢賢治、橋川文三、松重美人、畠山直哉、牛腸茂雄、多木浩二、ヨーハン・ホイジンガ、アビ・ヴァ―ルブルク、ジルベール・クラヴェル、ダニエル・リべスキンド、W・G・ゼーバルト、ヴェルター・ベンヤミン、ロラン・バルト、G・ディディ=ユベルマン。

目次

はじめに
序 危機の時間、二〇一一年三月
 第1章 歴史の無気味さ──堀田善衞『方丈記私記』
 第2章 鳥のさえずり──震災と宮沢賢治ボット
 第3章 渚にて──「トポフィリ──夢想の空間」展に寄せて
 第4章 希望の寓意──「パンドラの匣」と「歴史の天使」
I 歴史の経験
 第1章 過去に触れる──歴史経験の諸相
 第2章 アーシアを探して──アーカイヴの旅
 第3章 半存在という種族──橋川文三と「歴史」
 第4章 いまだ生まれざるものの痕跡──ダニエル・リベスキンドとユダヤ的伝統の経験
II 極限状況下の写真
 第1章 剥ぎ取られたイメージ──アウシュヴィッツ=ビルケナウ訪問記
 第2章 歴史の症候──ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』
 第3章 イメージのパラタクシス──一九四五年八月六日広島、松重美人の写真
III 歴史叙述のサスペンス
 第1章 迷い蛾の光跡──W・G・ゼーバルトの散文作品における博物誌・写真・復元
 第2章 歴史素としての写真──ロラン・バルトにおける写真と歴史
 第3章 歴史小説の抗争──『HHhH』対『慈しみの女神たち』
 第4章 サスペンスの構造と歴史叙述──『チェンジリング』『僕だけがいない街』『ドラ・ブリュデール』
 第5章 歴史という盲目の旅──畠山直哉『気仙川』を読む
IV 歴史叙述者たちの身振り
 第1章 歴史の現像──ヴァルター・ベンヤミンにおける写真のメタモルフォーゼ
 第2章 記憶の色──ヴァルター・ベンヤミンと牛腸茂雄の身振りを通して
 第3章 「歴史の場(ヒストリカル・フィールド)」の航海者──「写真家」多木浩二
結論 歴史における希望のための十のテーゼ
註/跋/書誌/図版一覧/索引

版元から一言

『UP』『現代思想』『ユリイカ』などに掲載されたエッセイと書下ろし19編、図版127点を収録。

『過去に触れる』関連書籍リスト 選書・田中純

著者プロフィール

田中 純  (タナカ ジュン)  (

1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授・表象文化論(思想史・イメージ分析)。
[主要著書]
『都市表象分析I』(INAX出版、2000)
『ミース・ファン・デル・ローエの戦場』(彰国社、2000)
『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』『死者たちの都市へ』(青土社、2001、2004、サントリー学芸賞受賞)
『都市の詩学――場所の記憶と徴候』(東京大学出版会、2007、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)
『政治の美学――権力と表象』(東京大学出版会、2008、毎日出版文化賞受賞)
『イメージの自然史――天使から貝殻まで』(羽鳥書店、2010)
『建築のエロティシズム 世紀転換期ウィーンにおける装飾の運命』(平凡社新書、2011)
『冥府の建築家 ジルベール・クラヴェル伝』(みすず書房、2012)

上記内容は本書刊行時のものです。