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水族館劇場のほうへ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年6月
- 書店発売日
- 2013年6月20日
- 登録日
- 2013年5月10日
- 最終更新日
- 2015年3月20日
書評掲載情報
2013-12-29 |
東京新聞/中日新聞
評者: 姜信子(作家) |
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紹介
水族館劇場旗揚げ25年、“いま”そして“これから”
・座長・桃山邑による書き下し、水族館劇場精神史「野戦攻城の旗」
・表も裏も全公開、ブックパノラマ台本『NADJA 夜と骰子とドグラマグラ』
・女優・千代次が語り下す、野外劇・テント芝居40年、寄せ場興行17年の軌跡
・冬の寄せ場へ、路上芝居ユニット〈さすらい姉妹〉の『谷間の百合』台本
・“水の劇場”をいろどりささえる、棟梁・舞台監督・美術の裏方座談会
・早稲田演劇博物館、九州大学総合研究博物館での舞台・宣伝美術展を紙上再現
・終わりなき旅へ誘う、高山宏・毛利嘉孝・津田三朗・梅山いつき特別寄稿
・200点以上の写真で解き明かす、大仕掛けを自在にあやつる芝居集団の全貌
目次
開演ベル まえがきのかわりに
星めぐりの箱
野戦攻城の旗――水族館劇場精神史 桃山邑
座談会 水野劇場をいろどる千里眼たち 梅山いつき×津田三朗×近藤ちはる×中原蒼二+桃山邑
大入袋1 地底への回廊
見ることの九州――桃山邑の幻魔術 高山宏
『機械仕掛けの糸姫』から『NADJA 夜と骰子とドグラマグラ』――九州大学研究博物館公演顛末記 津田三朗
燃える石の凾
ブックパノラマ台本 NADJA 夜と骰子とドグラマグラ
座談会 水の劇場をささえる黒衣たち 杉浦康博×及部文人×淺野雅英+桃山邑
大入袋2 終わらない旅――水族館劇場と故郷喪失者 毛利嘉孝
神は背面に宿る――水族館劇場考 梅山いつき
故郷喪失の匣
もっきり屋からみる景色――千代次インタビュー
台本 谷間の百合
なお「花」をかざして 千代次
エッセイ
生まれる前に見た景色 桃山邑
さまよいながら意思し続けるために 桃山邑
青い小匣 千代次
玉三郎の夜 矢吹有鼓
釜ヶ崎・五十円の栄光 千代次
遠い聲――寄せ場と芝居のトポロジー 桃山邑
谷間の百合たちと私 岸宗生
夢――さすらい姉妹『無知の涙』に寄せて 武田和夫
ナマズの泪 桃山邑
閉演ベル 読者送り
終幕のあとで あとがきのようなもの
版元から一言
水族館劇場
1987年に結成された野外劇集団。中世河原者の系譜にみずからを位置づけて全国に神出鬼没。役者や裏方も鳶、踊り子、放浪芸人など、あらゆる階層から集結する。自分たちで 高さ13メートルにおよぶ巨大な仮設劇場を建設。ひと夜の宴のための一座を建立。これを野戦攻城の旗と呼んで博覧会的スペクタクルを展開する。劇団の代名詞とも言える25トンにも及ぶ本水を使った演出、大掛かりな舞台装置、馬や白梟など動物も使って、既存の劇場では見ることのできない祝祭パノラマを現出。天幕は張るが、一度として同じ形の劇場をつくらない。いっぽうで寄せ場といわれる、現代社会の最下層労働者が蝟集する街にも進駐。〈さすらい姉妹〉として冬の路上で投げ銭芝居を上演。現代演劇の本流から大きく逸脱した傾奇者の精神が、四半世紀を経て注目をあつめはじめた。2009年、企画展示「やぶれ船で流浪する水夫たち――水族館劇場20年の航跡」が早稲田大学坪内博士記念演劇博物館で、2012年には「場をつくる――大水族館劇場展」が九州大学総合研究博物館で開催された。
追記
水族館劇場 公演情報
さすらい姉妹 二〇一三年 火山列島南下ツアー
谷間の百合 ―NAKED― 作演出 桃山邑
7月25日(木)清水 スノドカフェ
7月26日(金)静岡 水曜文庫
7月28日(日)福岡 Hair Design Gram
7月29日(月) 〃 〃
7月31日(水)津 あけぼの座スクエア
8月 1日(木)京都 UrBANGUILD
8月 2日(金)堺 コミュニティーカフェ パンゲア
8月 3日(土)釜ヶ崎 立ち呑み・難波屋
『水族館劇場のほうへ』 事前注文店
羽鳥書店に対し事前にご注文をしていただいた書店様のリストです (外部リンク)
上記内容は本書刊行時のものです。