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多文化社会読本
多様なる世界、多様なる日本
発行:東京外国語大学出版会
縦210mm
258ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2016年3月
- 登録日
- 2016年10月26日
- 最終更新日
- 2016年10月26日
紹介
日本では、「同質的な国民」や「単一民族」を称える言説が執拗に現れる。移民を含むマイノリティは、同化圧力に晒され続けている。私たちは、様々な国や地域、民族の歴史を学ぶことを通して、自明と考えがちな思考の枠組を相対化することができる-。排外主義の高まりへの危機感をバネに、地域研究と移民研究の成果を消化しながら、国家と社会の新しい関係性を探究する。
目次
地域研究と移民研究の対話-本書のアプローチ
第1部 移民と国家の変容-欧州における多文化社会(ドイツにおける「外国人労働者」問題と多言語・多文化社会化
「大英帝国」から「マルチ・エスニック・ブリテン」へ
フランス共和主義とイスラーム嫌悪
「ユダヤ文化」の復興?-ポーランドにおける多文化社会の再構築の試み)
第2部 多様性と統合-アジア・アフリカにおける多文化社会(中国という言語空間から考える-アウターな言語のいのちのなかで"他者"になる自分へ
南アジアの「多様性」は、何を語るのか
インドネシアの華人-同化から統合へ
サブサハラアフリカにおける国家と言語-重層的多言語状況を生きる人々)
第3部 先住民と黒人をめぐる語りと政策-「新大陸」における多文化社会(多文化主義オーストラリアと先住民族
先住民の自由について考える-現代メキシコと先住民
「サンボ」という表象とその意味するもの-「奴隷とされた人たち」が生きた世界)
第4部 マイノリティの現場-日本における多文化社会(多様性への気づき-「日本」のマイノリティ認識について
「外国人受け入れ」反対論を乗り越えるには-「多文化まちづくり工房」の事例から
座談会:憎悪と妄想を超えて
大学と多文化共生-東京外国語大学の経験)
上記内容は本書刊行時のものです。