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ハンドテストとロールシャッハ法 佐々木 裕子(著/文) - 遠見書房
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ハンドテストとロールシャッハ法 (ハンドテストトロールシャッハホウ) 投影法バッテリーを学ぶ

哲学・宗教
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発行:遠見書房
A5判
214ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-904536-24-7   COPY
ISBN 13
9784904536247   COPY
ISBN 10h
4-904536-24-X   COPY
ISBN 10
490453624X   COPY
出版者記号
904536   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年6月
書店発売日
登録日
2016年10月18日
最終更新日
2022年8月1日
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紹介

この本は,投影法検査「ロールシャッハ」と「ハンドテスト」を,実際の臨床現場でのクライエント理解のためにテストバッテリーとして用いることを模索した臨床実践の1冊です。
一般にテストバッテリーというと「意識水準を捉える質問紙法と無意識水準を捉える投影法の組み合わせ」と理解されていますが,本書によってこうした心理検 査法に関する誤解を解消することができればと思っています。そのために,心理検査法が捉える人格側面についての基礎的な理論枠として「投影次元」概念を提 案しました。これによって,心理検査法として最も重要な技法とされるロールシャッハ法と,新しく開発された投影法検査であるハンドテストの投影法バッテ リーを組むことで,心理アセスメントを非常に有意味なものとすることができます。
本書を通して,読者の皆様に投影法を用いた事例解釈の手ごたえの深さ,反応プロトコルを辿っていく中で立ち上がってくる,被検者(クライエント)の人となりを味わうことの醍醐味も伝えられたらと願っています。

目次

第Ⅰ部 理論編――心理検査法と投影次元

第1章 心理検査法が捉える人格側面
(1)心理検査法における投影水準概念
1.投影法検査の意識・無意識概念
2.投影法検査の分類と投影水準概念
(2)心理検査法のための人格論──構造分析
1.Wagner博士による構造分析理論とは
2.構造分析と心理検査法

第2章 テストバッテリーのための理論枠──「投影次元」
(1)「投影次元」概念の提起
1.「投影次元」概念の定義
2.他の理論との関係
(2)「投影次元」の違いによる心理検査法の再位置づけ
1.心理検査法の位置づけ
2.ハンドテストとロールシャッハ法のテストバッテリー

第3章 新しい投影法検査ハンドテストが捉えるもの
(1)ハンドテストの概要
1.ハンドテストの成り立ちと理論的背景
2.スコアリング・システムと解釈方略
(2)ハンドテストの図版継列と現実適応次元
1.ハンドテストの図版特性(カードプル)の基礎的データ
2.ハンドテストの図版継列の臨床可能性
第Ⅱ部 事例編──ハンドテストとロールシャッハ法

第4章 投影次元概念によるハンドテストとロールシャッハ法の統合─事例A子
(1)ハンドテストとロールシャッハ法の統合
(2)事例A子の投影法バッテリー解釈
1.事例概要
2.検査時の様子と検査目的
3.A子のハンドテスト反応と解釈
4.A子のロールシャッハ反応と解釈
(3)投影次元の違いからみた投影法バッテリーの解釈

第5章 ハンドテストとロールシャッハ法の対人反応の意味──事例Eさん
(1)ハンドテストとロールシャッハ法における対人反応
(2)事例Eさんの投影法バッテリー解釈
1.事例概要
2.検査時の様子と検査目的
3.Eさんのハンドテスト反応と解釈
4.Eさんのロールシャッハ反応と解釈
(3)投影法バッテリーに表れる対人反応の違い

第6章 ハンドテストとロールシャッハ法に表れた摂食障害者の両価性──事例Rさん
(1)摂食障害者における両価性と投影次元
(2)事例Rさんの投影法バッテリー解釈
1.事例概要
2.検査時の様子と検査目的
3.Rさんのハンドテスト反応と解釈
4.Rさんのロールシャッハ反応と解釈
5.Rさんのハンドテストとロールシャッハ法の統合解釈
(3)摂食障害者の両価性についての投影次元による検討

第7章 投影法バッテリーによる治療効果のアセスメント──退院時の事例Rさん
(1)投影法による治療効果のアセスメント
(2)退院時の事例Rさんの投影法バッテリー解釈
1.事例概要
2.検査時の様子と検査目的
3.退院時のRさんのハンドテスト反応と解釈
4.退院時のRさんのロールシャッハ反応と解釈
(3)Rさんの入院時と退院時の投影法バッテリー比較
1.Rさんのハンドテスト反応の比較
2.Rさんのロールシャッハ反応の比較
3.Rさんの投影法バッテリーによる治療効果理解
4.投影次元による治療効果の理解

第8章 病理的反応に表れる安心感のなさと投影次元──事例Tさん
(1)病理的反応と図版との体験的距離
(2)事例Tさんの投影法バッテリー解釈
1.事例概要
2.検査時の様子と検査目的
3.Tさんのハンドテスト反応と解釈
4.Tさんのロールシャッハ反応と解釈
(3)投影次元の違いから理解した病理的反応
第Ⅲ部 展望編──投影法バッテリーのすすめ

第9章 ハンドテストとロールシャッハ法の投影法バッテリー
(1)投影法バッテリーにおける運動反応
1.ロールシャッハ法における運動反応
2.運動反応を捉えるための投影法ハンドテスト
(2)ハンドテストを要としたテストバッテリー

第10章 心理検査法の臨床的意味
(1)臨床的ツールとしての心理検査法理解
(2)心理検査場面の臨床的意味

上記内容は本書刊行時のものです。