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必ずラポールが築ける 50のリズム歌あそび 城谷敬子(著) - あおぞら音楽社
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必ずラポールが築ける 50のリズム歌あそび 特別支援学校・個別支援級・施設・家庭でできる「リズム運動療法」

B5判
縦257mm 横182mm 厚さ8mm
重さ 340g
144ページ
並製
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-904437-02-5
Cコード
C3073
専門 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年9月
書店発売日
登録日
2015年6月4日
最終更新日
2015年6月4日
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紹介

本書で言う「ラポール」(rapport)とは、「心と心を結ぶ架け橋」や
「信頼関係の上に成り立つ心の交流」をさします。

障がいのある子どもたちとかかわる特別支援学校の教員、施設の指導員、保育士、音楽療法士
の方々が、子どもと「ラポール」を築き、深めていくときに
35年の歴史を持つこの「リズム運動療法」を手段として活用することができます。

本書で紹介するのは「リズム運動療法」から精選された50の歌あそび(活動)で、
3つの柱〈あいさつ〉〈ふれあい〉〈リラックス〉で構成されています。

どの活動も、「感覚統合」の視点に基づき、
脳を刺激する5大感覚をバランスよく使いながら、
子どもたちの情緒・感覚・社会性の発達を楽しくサポートします。
全曲に動作のイラストと楽譜、活動のねらい、刺激する感覚要素、支援のポイントを載せました。

目次

●ラポールを築くリズム運動療法―はじめて「リズム運動療法」を実践なさる方のために 
●「音・リズム」と「感覚・運動」―作業療法士の立場からみた「リズム運動療法」 
●本書の使い方「脳への刺激をうながす5つの感覚要素」
 
◆rapport―1◆あいさつ遊び  
1 その日の子どもを感じ取る  始まりのうた  
2 一人ひとりの名前を呼ぼう  トットとポッポ  
3 コーダに合わせてごあいさつ  かわいいあいさつ 
4 リズムに乗ってごあいさつ  はじまるよ~!! 
5 手と手を合わせて感じあう なかよしこんにちは 
6 自分をタッチ・相手とタッチ とっくにともだち  
7 楽しくまねっこ  トムトントン  
8 たくさんの人とふれあおう  ともだち  
9 二人で手拍子 あ・く・しゅ  なかよしパンパパーン  
10 ゆっくり揺れてクールダウン  終わりのうた  

♪「リズム運動療」がわかる! 10のポイント Q&A   
♪リズム運動療法 現場レポート
   ①地域活動ホームで…みんな大好き「ブランケット遊び」
   ②肢体不自由学校と普通校の交流授業で…歌い継がれる「10のうた」 
   ③知的障がい児童施設で…心通わせる「始まりのうた」 

◆rapport―2◆ふれあい・しぐさ遊び
11 手指と手のひらを感じよう  おててさん
12 お膝で揺れて前のめり  こぐまのころたん
13 子どもの注意を引きつける  まねっこあそび
14 心地よ~くタッピング  パパとママのうたⅠ
14var. やさしくあったかく手を包む  パパとママのうたⅡ
15 輪になって前・後・左・右  みんなで歩こうイチ・ニ・サン
16 二人で回って横に揺れ  手をつなぎましょう
17 閉じて開いて動物ごっこ  グー・チョキ・パー
18 ごろりん体を半回転  おおきなかぶ
19 みんなでジャンプ!  カンガルーのおやこ
20 リズムに乗ってマッサージ  ゴシゴシロックンロール
21 みんな一緒に大移動  バックオーライ
22 走って止まってうれしいね  歩いて止まりましょう
23 手のひらは敏感センサーだ  ふしぎな手のひら
24 アイデアも楽しいまねっこ遊び  10のうた
25 痛さとぬくもりを感じよう  けんか
26 二人で前進・後退・スウィング  風とともだちⅠ
26var. 風と光をバルーンで感じる  風とともだちⅡ
26var. みんなでシーソ楽しいね  風とともだちⅢ
27 楽しい模倣・いろんな手の動き  空とぶうさぎ
28 まねよう・即時反応しよう  王様ドンドン
29 たまごになったらどう動く?  まるいたまご
30 風になって音を描こう  空のオルガン
31 逃げて追っかけ 体にタッチ  ぼくたちはシマウマ
32 ちょっと気取って大人のワルツ  そよかぜのワルツ
33 二人でふれあい・みんなでギャロップ  虹のコンサート
34 二人で楽しむ優しいダンス  みんなでおどろう
35 ワルツのリズムで自由に踊ろう  風にふかれて

♪リズム運動療法 現場レポート
  ④特別支援学校での余暇支援…リズム運動は隔週のお楽しみ
  ⑤地域訓練会で…心と体で味わう「ゆれるからだ」
  ⑥高等部卒業後の余暇支援…「風とともだち」の楽しみ方
  ⑦地域作業所の日中活動支援…「たんぽぽわたげ」や「しずくさん」で心のマッサージ

◆rapport―3◆リラクゼーション
36 優しいヨコ揺れ・元気なタテ揺れ  ゆめのくに
37 静かな揺れと強い揺れ  ゆれるからだ
38 膝の上でリズミカルに  雲さんのゆりかごⅠ
38var. 膝の上でリラックス  雲さんのゆりかごⅡ
39 ブランケットでウトウトと  おさんぽ
40 みんな大好き 風になろう  ブランケットあそび
41 軽~く全身をタッピング  みんなでチャチャチャ
42 揉んで・さすって・くすぐって  もみもみ・すりすり・こーちょこちょ
43 軽~やかに タッピング  トットのワルツ
44 ゆっくりと整理体操  なかよし体操Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
44var. 大きく吸って大きく吐こう  なかよし体操Ⅳ お空に虹をかけましょう
45 リズムで刺激 足の裏  くつやのおじさん
46 かかとを持ってゆ~らゆら  おおなみこなみ
47 顔にやさしくタッチング  しずくさん
48 やさしくふんわりストレッチ  たんぽぽわたげ
49 背中からあったかさを伝えよう  こだま
50 近づき、離れ、揺れてみよう  はっぱのとびら

おわりに 
CD発売(別売)のお知らせ


前書きなど

リズム運動療法って何?

リズム運動療法は「運動障がい児のリズム運動」として、
感覚運動系の機能を高めることをねらい、
竹内光春氏( 障害児教育実践家、1929 ~ 2004) により創始されました。
今から35 年ほど前、竹内氏は音楽の持つ素晴らしい機能に着目しました。
子どもたちの心に深くかかわりながら、
知覚・運動学習(感じることと動くことの結びつきによる学習)に
音楽は優れた触媒になると確信したのです。
それまでは動きのテンポの遅い脳性まひ児などに合わせた歌やリズムは
なかったといいます。
竹内氏は「運動障がい児、特に脳性まひ児は、動きのテンポが遅く、
正確にリズムをとるということはほとんどできません。
でも私は、こうした子どもたちにも、自由な、内なるリズムの発現はあるし、
それ以前の、人間の根源にある原初的なリズム感覚はきっと存在していると
考えたのです」と述べています。
援助者は対象者に寄り添い、心と身体の声にじっと耳を澄まします。
受動的に動かされていても、
楽しさが心から湧いてくるような関わりが援助者には求められるのです。
その関わりを優しく支えるのが音楽の力です。
子どもたちの心や耳は研ぎ澄まされています。
心地よい音楽と無理のない身体の動きが一致した時、初めて喜びが生まれます。
対象者と支援者の心のふれあい、通い合い──ラポールrapport と言います。
ここにリズム運動療法の原点があります。

リズム運動療法は音楽を伴った身体表現活動です。
子ども(対象者)の発達に合った身体表現活動をオリジナルな音楽が支えます。
リズム運動療法での身体表現や音楽は、
触覚・前庭覚・固有受容覚・聴覚・視覚などの感覚を刺激し、
感覚運動系の発達を促しながら、情緒の安定や社会性の育みを援助します。
よく「リトミックとは違うのですか?」と質問されることがありますが、
リズム運動療法は音楽そのものが目標ではありません。
音楽や運動を通して、人と人が関わることによる情緒の安定や
感覚性の育み、社会性の発達などが目標となります。

著者プロフィール

城谷敬子  (シロタニ ケイコ)  (

「リズム運動療法研究所」代表
横浜市教育総合相談センター指導員
日本心理学会認定心理士
日本音楽療法学会認定音楽療法士

 大分県出身。大分県立芸術短期大学音楽科(ヴァイオリン専攻)卒業。
明星大学人文学部心理・教育学科(教育専攻)卒業。聖徳大学大学院児童学研究科(児童学専攻)修了。
「リズム運動療法のリラクゼーション効果─その実証的研究」で修士号取得。
神戸市と横浜市で小学校の音楽専科教諭を務めた後、横浜市養護教育総合センターに勤務、
障がい児の作業能力検査や職業能力適性検査を担当する。
現在は横浜市教育総合相談センター指導員として、不登校児童の支援に当たる。
並行して約30年間にわたり「リズム運動療法」の臨床を行い、
知的障がい児者および重度重複障がい児童とのセッションを障がい者活動ホームなどで実践中。

大上和成  (オオウエ カズナリ)  (

「リズム運動療法研究所」代表幹事
特定非営利活動法人福祉オンブズパーソン・Yokohama-net.理事
日本音楽療法学会認定音楽療法士

武蔵野音楽大学声楽科卒業。音楽専科教諭として鎌倉市立大船中学校、同市立岩瀬中学校、同市立深沢中学校を経て
神奈川県立保土ヶ谷養護学校に勤務。同県立瀬谷養護学校ならびに保土ヶ谷養護学校で教頭を歴任する。
現在、特定非営利活動法人福祉オンブズパーソン・Yokohama-net.の理事、オンブズパーソン、電話相談員を兼務。
「リズム運動療法」研修会を主催し2009年で21回を迎えた。
毎年8月には「日本重複障害教育研究会」主催の教育講座で講師を務めるとともに、
障がい者支援施設、養護学校、医療センター、研究会などに講師として招かれ、
「リズム運動療法」の実技指導や普及活動に努めている。リズム運動療法の臨床現場として、
知的障がい支援施設「のばら園」、知的障がい児童施設「すみれ園」、地域活動ホーム サポートセンター「連」など。
並行して障がい者地域活動ホーム「ふたまたがわ」で成人や児童の余暇支援や音楽療法の実践研究を行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。