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在庫あり
取引情報
取引取次:
鍬谷|地方小
直接取引:
あり(自社)
一歩も退かんど
聞き書き 鹿児島志布志冤罪事件
発行:集広舎
4-6
264ページ
並製
価格
1,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年10月
- 書店発売日
- 2020年10月28日
- 登録日
- 2020年9月23日
- 最終更新日
- 2022年9月14日
書評掲載情報
2020-11-14 | 西日本新聞 朝刊 |
2020-07-05 |
西日本新聞
朝刊 評者: ジャーナリスト大谷昭宏 |
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紹介
「権力の横暴と、とことん闘う。一歩も退かんど」
2003年県会議員選挙をめぐって13人が無実の買収容疑で起訴され、「踏み字」や「たたき割り」と呼ばれる違法な取り調べにより、でっちあげられた事件─。その本質は、警察・検察が一体となった権力による犯罪であった。取り調べの一部可視化を義務づける契機ともなった事件の、最初の被害者となった川畑幸夫氏の闘争の記録。
序文=ジャーナリスト大谷昭宏氏「あらためて冤罪事件の恐ろしさに戦慄を覚える」
目次
第1章 悪夢のような3日間
第2章 前半生も波瀾万丈
第3章 逮捕、送検、そして釈放
第4章 闘争開始
第5章 「真実」求めて苦闘
第6章 真実は勝つ
第7章 志布志事件全員無罪
第8章 ジキルとハイド
第9章 冤罪撲滅へ終わりなき旅
前書きなど
取り調べ3日目。ホテルの宿泊客の朝食を作りながら、漠然と考えていました。「自分を陥れようとしている人物は一体だれだろう」
志布志署の取調室で、H警部補は「焼酎を認めろ」の繰り返しです。この日、私は徹底的に黙秘を通しました。H警部補は「きょうはだんまり作戦か」と皮肉など言いますが、面食らっている様子です。
H警部補はA4判の紙3枚にマジックで、こんな文章を書き始めました。「栄三 お父さんはそういう息子に育てた覚えはない」「文雄
元警察官の娘をそういう婿にやった覚えはない」「沖縄の孫 早くやさしいじいちゃんになってね」
この3枚の紙をH警部補は私の前の床に右から順に並べました「これをよーく見て反省しろ」と言い捨て、取調室を出て行きました。
(「第1章 悪夢のような3日間」より抜粋)
上記内容は本書刊行時のものです。