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中国妖怪・鬼神図譜
清末の絵入雑誌『点石斎画報』で読む庶民の信仰と俗習
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年12月
- 書店発売日
- 2016年1月15日
- 登録日
- 2015年12月1日
- 最終更新日
- 2022年9月20日
書評掲載情報
2016-03-25 |
週刊読書人
評者: 飯倉義之=國學院大學准教授・口承文芸・民俗学専攻 |
2016-01-17 |
産經新聞
評者: 産経新聞社 |
2016-01-17 | 産經新聞 |
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重版情報
3刷 | 出来予定日: 2020-12-08 |
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紹介
空前絶後の中国オカルト図鑑。
天界の神々から妖怪、呪術、仙人まで、激動の世紀末中国を騒がせた神秘事件を通し、四千年の歴史が生んだ百鬼諸神の実像を細密なイラストで活写した、宗教民俗大全!
目次
第Ⅰ章 神明…玉皇大帝(至上神)/竈神(かまどの神)/関聖帝君(関羽の神格化)ほか49話
第Ⅱ章 鬼…殭尸(キョンシー)/無常鬼(死神)ほか22話
第Ⅲ章 精怪…狐精/樹精/瘧鬼(マラリアの妖怪)ほか31話
第Ⅳ章 方術…上刀梯術(刃物のハシゴ登り)/関亡術(降霊)/奇門遁甲術/紙人術ほか33話
第Ⅴ章 民間宗教者…巫(巫女)/風水先生ほか13話
第Ⅵ章 迷信・俗習…捨身/采生(臓器摘出)/冥婚(死者との結婚)/祈雨(雨乞い)ほか45話
前書きなど
『点石斎画報』(以下、『画報』と略称する)は、清末の光緒十年四月(一八八四年五月)に創刊され、光緒二十四年八月(一八九八年八月)に、全五百二十八号をもって終刊となった、十日(旬)毎に発売された絵入りの旬刊紙である。…内容は、清仏戦争や日清戦争などの時事もの、文明開化で輸入されたテクノロジー・海外の不思議な習俗から、中国国内の市井のゴシップ・妖怪や幽霊に関する噂話まで、世紀末中国のパノラマのように、「ありとあらゆるもの」(武田雅哉)が取り上げられている。そのため『画報』は、この時代の社会史・民俗史研究にとっては恰好の史料であるが、日本の学界(中国の学界でも同様)では、従来ほとんど利用されてこなかった。…特に『画報』は、迷信・呪術・怪異など、中国の「呪術の園」(マックス・ウェーバーの言葉)に関しては、まさに集大成のような書であるが、この方面はほとんど手付かずの状態である。そこで本書では、主としてこれらの分野を取り上げたいと思う。(「まえがき」より)
上記内容は本書刊行時のものです。