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私たち抜きに私たちのことを決めないで
障害者権利条約の軌跡と本質
- 初版年月日
- 2014年6月
- 書店発売日
- 2014年6月1日
- 登録日
- 2014年10月8日
- 最終更新日
- 2014年10月8日
紹介
「JDブックレット」 障害者権利条約元年に創刊!
2014年1月,日本は141番目(EUを含む)の障害者権利条約締約国になった.
日本障害者協議会(JD)は,日本が障害者権利条約を批准した記念すべき時に,「JD ブックレット」を刊行した.
JDは,2013年度に『国連・障害者権利条約の批准! ゴールでなく,新たなスタートに! あらためて障害者の権利とその保障を考える』をテーマとした連続講座を全3回開催した.その第1巻(創刊号)として,この連続講座から藤井克徳氏が登場する.
変えられないのは過去,変えられるのは未来!
著者は,国連における条約策定の作業段階から日本での批准に至るほとんどの場面に関わり,日本障害フォーラム(JDF)の仲間と共に,その先頭に立って奮闘してきた.
著者は,私たちに期待することとして,まず権利条約に馴染むこと,そして生かすこと,知らせることを挙げている.日本の障害者施策を障害者権利条約の水準に押し上げていくための運動には,この権利条約の熟読は欠かせず,知らせるためには深い理解が必要になる.巻末に条約全文など関連資料,初心者にも読みやすいように用語集も掲載しており,権利条約を学びやすい1冊である.多くの皆さんに手にしていただきたい.
目次
はじめに
1.なぜ権利条約を学ぶのか
2.さまざまな人権条約の上に障害者権利条約
3.権利条約が制定されるまでのあしあと
4.権利条約の全体像と特徴
5.「他の者との平等を基礎として」を実質化するための3つの仕掛け
6.日本における権利条約批准の経緯
7.権利条約の日本での効力と法的な位置
8.権利条約発効に伴う条約上の義務と権利
9.批准を受けての当面の政策課題:未来を拓く10の課題
10.権利条約を日本列島の隅々に:1人ひとりに問われること
むすびにかえて
用語解説 資料1 障害者の権利に関する条約
資料2 障害者権利条約批准までのあしあと
上記内容は本書刊行時のものです。