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うつと生 大沼 俊(著/文) - やどかり出版
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うつと生 (ウツトセイ) うつを通過し,そして笑った精神科医 (ウツヲツウカシ,ソシテワラッタセイシンカイ)

社会一般
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A5判
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-904185-22-3   COPY
ISBN 13
9784904185223   COPY
ISBN 10h
4-904185-22-6   COPY
ISBN 10
4904185226   COPY
出版者記号
904185   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2012年10月5日
最終更新日
2012年10月20日
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紹介

人々に救いを,専門家がぶったまげるような本
本書は,精神科臨床医である著者大沼俊氏自身がうつになり,これまで理解していた精神医学の教科書や論文の説明では到底十分とは思えなかったことから誕生した.
うつとは,『生きながらにして「一旦の死」に至り,その後「新生」していく一連の過程でした』と語る著者は,『うつをモチーフにして,数々の概念や権威を,特に恨みはないけれど,からかい倒して打ち立てた「新生」論です』と新たな生の展開について示している.

自分のうつを自分が解説する
 著者は,『第Ⅰ章は,従来,精神病はおかしいので判断無理,と言われていたタブーから入ります.第Ⅱ章では,「リハビリ」の美名に隠された,偽善と高慢を揶揄しつつ「尻ハビリ」といった「邪道リハビリテーション」を提唱します.第Ⅲ章はいちばんのキモになっています.』と本書を構成している.
 本書は,大沼氏が経験に基づいた私見を述べ,併せて精神科医の立場から解説を試みているのが面白い.これまでのうつ病論,治療論では先行きが見いだせなかった人にぜひ読んでいただきたい.新たな見方が生まれるでしょう.

目次

はじめに
序 うつの以前の人生
読者の皆様へ うつの流れ
第Ⅰ章 うつの流れ
1.未うつ 2.うつ前期 3.うつ病気 4.極期 5.最極期 6.一旦の死の時期
7.性細胞の時期 8.体細胞の時期 9.赤子の時期 10.幼児の時期 11.小児の時期 12.思『生』期 13.リハビリ序章 14.乗り換えの時期
第Ⅱ章 邪道リハビリテーション
1.偽りハビリ 2.地球人の中へ 3.帰化したうつ人,うつ後のうつ 4.うつ人の対人関係 5.ブレイク・ダウン(break down)の発作に 6.素潜り1年,猶予2年,自信に3年 7.こころを拝借する
第Ⅲ章 新生
1.人生の主人公は自分 2.アフォリズム(格言)「私は!」 3.感情について 4.『意志』について-もう一種類の夢 5.「妄念」から「信念」へ 6.謹賀信念 他者の沈殿物であった自分を超えて 7.死のための生 8.うつ明けまして(ラスト)
おわりに
付録 うつかるた
コラム: うつは身を守る/死に神さんとのデスマッチ/結果=原因のパラドックス/再生、この「新生」と似て非なるもの/うつに課せられている「沈黙」のメッセージ/だれが「障害者」??/一般人にとって「うつ」は羨ましい存在/怒られる医者への回帰/うつ人への「愛」など

著者プロフィール

大沼 俊  (オオヌマ シュン)  (著/文

1967年宮城生まれ.1993年秋田大学医学部卒.同大附属病院,公立(現仙北市立)角館総合病院、医療法人社団朋友会けやきの森病院にて一般精神科医を研鑽.東京都精神療法研究会(Tokyo psychotherapy study group:TPSG)終了.以後,どの職場でも一貫して臨床精神科医であリ続けるつもりが,ある病院に在職中,うつの通過のため2年間休職.現在,東北福祉大学せんだんホスピタル医長.

上記内容は本書刊行時のものです。