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いま、地方で生きるということ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年8月
- 書店発売日
- 2011年8月11日
- 登録日
- 2011年7月29日
- 最終更新日
- 2011年8月17日
書評掲載情報
2011-10-02 |
読売新聞
評者: 都甲幸治(アメリカ文学者、早稲田大学准教授) |
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紹介
3・11の震災以降、日本中の誰もが、「住み慣れた地」を離れる可能性について向き合わざるをえなくなった。
東京出身の著者は、以前から「どこで生きてゆくのか」というテーマを抱えていた。
が、今回の震災を機に、地方で生きることの意味もまた変わった。
そうした思いをもとに、この5、6月に東北・九州を取材してまわった著者は、そこで何を訊き、何を感じたか・・・。
「どこで暮らし、どんなふうに生きてゆく?」
「都市」に対する二項対立ではない、「地方」とそこに生きる人をとらえる、本邦初の本。
目次
1 東北行
自然学校とは?
北上川の河口へ
「自分のおるところで生きている」
「人間の自由度の量の問題ですね」
「秋田を肯定したいし、肯定されたい」
etc…
2 九州行
福岡
酒井咲帆・写真展『いつかいた場所』より
「”住む”こと自体がひとつのまちづくりだ」
鹿児島
「生物的な直感知や本能は大事にした方がいい」
etc…
3 あとがきにかえて
お金が要る、という重力
「自分たちの場所を自分たちでつくってゆくこと」
etc…
前書きなど
3月11日以降の時間を通じて、「どこで暮らしてゆこう?」「どこで生きてゆけば?」ということをあらためて考えている人は、多いのではないかと思う。一方「どこで生きていても同じだ」という気持ちになっている人も多いかもしれない。どこでも構わなくて「要はどう生きるかでしょう?」とか。自分の中では、こうした自問と欲求が絡まり合っていて、足場が定まらない。
5月13日の午後、仙台へ向かう新幹線に乗った。でも何を書けばいいのかは依然として不鮮明で、旅に出てはみたものの、財布には900円ぐらいしか入っていないような、そんな心細さでいっぱいだった。――――――――まえがきより
版元から一言
『自分の仕事をつくる』などで「働き・生きること」を考察してきた著者が、「場所」から「生きること」を考えた、働き方研究家の新境地。
上記内容は本書刊行時のものです。