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在庫あり
取引情報
取引取次:
ト・日 書店
直接取引:あり
世界の秘境を訪ねて
発行:三重大学出版会
四六判
並製
定価
1,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年3月1日
- 書店発売日
- 2018年3月8日
- 登録日
- 2018年2月20日
- 最終更新日
- 2021年4月21日
目次
序 文
第一章 パタゴニアの旅
第二章 アウヤンテプイ(ベネズエラ)を訪ねて
第三章 ベンガルトラを求めて
第四章 小笠原諸島を訪ねて
第五章 ボリビヤにアマゾン源流域とウユニ塩湖を訪ねて
第六章 幻の鳥ケツァールを求めてー中米コスタリカ自然紀行
第七章 ジャカランダの花見
第八章 パンタナールにジャガーを求めて
第九章 ピレネー山脈の白眉ガバルニー圏谷とバスク地方の
美食を訪ねて
前書きなど
本書は未踏の秘境の冒険記録ではない。ツアーでも行ける辺境の動植物の観察記録である。
版元から一言
中世以前、庶民の行動は食料調達が可能な40キロ行動圏の中で行われた。海でとれた魚介を腐らぬママで自宅に持ち帰るには時速五キロで歩いて往復で8時間が限度だったからである。ところが、「旅」という字は、違っていた。旗を立て異国に進軍する兵士達から始まる此の字は兵隊に適っていた。彼らは集団で行進し、宿営地を選んで幕舎を設営し、食料を収奪してキャンプに運んだ。外敵からおまえ達を守るという口実で定住し、キャンプ地を「幕府」と呼ぶ荒くれ者さえ現れて来た。
一方、「訪」ねるという字は、言を凡(広くする)意で原義は神の声を聞くことをいう。神の声はあまねく広いので、荒野に出たキリストや仏陀やマホメットが「旅行者」であることはなかった。グランド・ツーリズムの現在、「旅行者」と「訪問者」とは混在して動いている。しかし特に秘境においては、人は非力になり、否応なく「訪問者」になる他はない。その分、秘境を観察する人になることは楽々と出来るし、辺境の山河にいやされることはもっとたやすい。
上記内容は本書刊行時のものです。