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近代国家の形成
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年10月
- 書店発売日
- 2013年10月31日
- 登録日
- 2013年9月19日
- 最終更新日
- 2025年5月7日
紹介
19世紀末から20世紀初頭、東アジアは大きな転換期を迎えた。東アジア東隅の一国でしかなかった日本が、日清・日露戦争により植民地を獲得して、欧米にならった帝国となり、その日本の膨張に抵抗し続けた朝鮮はついに「併合」されてしまう。一方、アヘン戦争以来、半植民地の状態に置かれていた清国は辛亥革命により新しい国を創り出していった。アジアが、近代国家を形成する地域と植民地になっていく地域とに引き裂かれていく時代のなかで、互いに連鎖していく知識人たちの様々な思想を明らかにする。
目次
総論 近代国家の形成 原田敬一
Ⅰ 抵抗と革命
孫 文――中華民族意識の源流―― 深町英夫
田中正造――環境思想の先駆者―― 三浦顕一郎
幸徳秋水と初期社会主義者たち――ナショナリズムをこえて―― 山泉 進
朝鮮の義兵将――階層を超える抗日運動・正規兵意識―― 愼 蒼 宇
ファン・ボイ・チャウ――ベトナムの社会ダーウィニスト―― 白石昌也
Ⅱ ナショナリズムの思想
徳富蘇峰と陸羯南――有山輝雄―― 有山輝雄
内村鑑三――「天職」の地理学―― 谷川 穣
梁 啓 超――国家主義と世界主義のはざまで―― 吉澤誠一郎
朴 殷 植――「大韓精神」と「大同社会」―― 康 成 銀
Ⅲ アジア主義
宮崎滔天――浪花節と革命思想―― 真鍋昌賢
章炳麟と劉師培――北東アジア地政学下の革命理論―― 石井 剛
愛国啓蒙運動と張志淵――「東方の君子国」の儒者の誇り―― 井上厚史
玄洋社と黒龍会――国権主義・アジア主義―― 初瀬龍平
Ⅳ 言論と出版
黒岩涙香――社会を刺激し続けた奇才―― 原田敬一
添田唖蝉坊――「民衆」として生きた知識人―― 能川泰治
申 采 浩――民族の主体性奪回のための闘い―― 康 成 銀
張元済と商務印書館――出版業と近代的教科書の成立―― 川尻文彦
Ⅴ 実業と国家
張 謇――実業救国の道を選んだ政治家―― 陶 徳 民
渋沢栄一――「民」による近代社会構築をめざして―― 見城悌治
李 容 翊――時代の矛盾を体現した政治家―― 三ツ井崇
上記内容は本書刊行時のものです。