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楽しみを舞台にのせて
ともに創る心理劇
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年6月
- 書店発売日
- 2014年6月15日
- 登録日
- 2014年5月15日
- 最終更新日
- 2022年6月20日
紹介
心の障害をもつ患者の治療法として用いられてきた「心理劇療法」は,ヤコブ・モレノの発案による長い歴史を持つ。演技を通じて患者の理解を深め,演劇の枠組みを用いた心理療法によって解決を目指す方法として知られている。本書は子どもの発達臨床技法としての心理劇について,最新の研究と技法の実践方法を解説し,代表的な技法のやり方を紹介している。中心となる心理劇とともに歩んだ主人公の45年の克明な記録と分析は,心理劇を職場や家庭生活に応用する術について一歩を進めた貴重な研究である。
目次
第1部 楽しみながら気づき・変わる
① 松村康平先生と歩んだ私たち親子
② 心理劇との出会い
③ 就職準備から就労へ
④ 心理劇体験の効果と応用
➊ 第1期(1975~1984) 就職にいたるまで
➋ 第2期(1985~1990) 転職
➌ 第3期(1991~1993) 想像と現実の世界のこと
➍ 第4期(1994~1999) 生活面での進歩
➎ 家庭での日常生活
⑤ 亡き息子へ
➊ ヒーちゃん,心理劇との出会いがあってよかったね
➋ 病気への対処
第2部 発達臨床から心理劇へ
① 子どもの発達臨床技法としての心理劇
② 発達臨床の技法と実践
➊ 対自己関係発展の技法
-用意される物の特殊性に即してすすめられる技法
➋ 対人間関係発展の技法
-用意される関係に即して
➌ 対物関係発展の技法
③ 心理劇における人格の変容 -現実と想像の狭間に
➊ 要 約
➋ 研究目的
➌ 本研究の課題提供者
➍ 課題提供者の概要
➎ 遊戯療法から心理劇参加へ
➏ 活動経過
➐ 考 察
➑ 新たな課題を提供
第3部 ともに創り・育つ心理劇の諸技法
① かかわり技法の典型例
➊ 2人でひとり -2人でひとつの役割を演じる
➋ 役割交換への第一歩
➌ 聞こえない壁 -もうひとりの自分と協力して
➍ 少人数で集まって
➎ 個人と集団の媒介的役割を担う
➏ 3人でひとり
➐ エネルギーを回す -受けて・感じて・渡す
➑ ストーリーを創り・演じる
➒ 予定の変更も楽しく
② 心理劇技法いろいろ
➊ 場面のつくり方
➋ 映画心理劇のさまざまな進め方
➌ 役割の取り方
➍ いま・ここで・新しく
➎ 言葉・動作・空間把握
➏ 身体を使って
➐ 音 楽
③ 映画心理劇の展開
➊ 目 的
➋ 方 法
➌ 結果と考察
④ 楽しみを舞台にのせて
・2009年4月~2010年4月
➊ 心理劇でしたこと
➋ 効 果
➌ 目 標
・2010年4月~2011年4月
➊ 心理劇でしたこと
➋ 効 果
・2011年6月~12月
➊ 心理劇でしたこと
➋ 効 果
発刊に寄せて
編集をおえて
文 献
前書きなど
空想と現実の世界をつなぐ心理劇。障がいを持つH君が考案した「映画心理劇」はその答えか。
楽しみながら、気づき、変わる50年の生涯発達過程をH君の父親と援助チームが綴る1冊。
上記内容は本書刊行時のものです。