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実践 家族援助論
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2008年9月
- 書店発売日
- 2008年9月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2021年7月20日
目次
第1章 子育てと家族
1 子どもが育つとは
2 子どもが育つ場としての「家族」
3 家族の動向と現状
4 家族援助の課題
第2章 子育てをめぐる問題とその背景
1 家族を取り巻く社会環境の変化
2 子育て「困難」のさまざま
第3章 子育て家庭支援の政策と制度
1 子育てを支援する国の責任
2 児童福祉から子ども家庭福祉へ
3 少子化対策として出発した子育て家庭支援
4 国民生活の実態と子育て家庭支援
5 少子化対策から次世代育成支援対策へ
6 子育て家庭支援の具体的な制度
第4章 子育て家庭支援のあり方
1 子育て家庭支援の目的
2 対象と援助
3 相談・援助者の役割と基本的態度
4 育児モデルとなる伝統の育児法
5 援助の実際①-“ひろば”での援助を中心に-
6 援助の実際②-父親への援助-
第5章 特別なニーズを持つ家族と援助
1 特別なニーズへの対応の考え方
2 育てにくさや障害のある子ども
3 乳幼児の虐待
4 ドメスティック・バイオレンス
5 ひとり親家庭
6 ステップファミリー
7 日本で子育てをする異文化の(外国籍)の家族
第6章 世界の子育て
1 国際比較
2 スウェーデンの子育て家庭支援
3 カナダのファミリーサポート
4 オーストラリアの子育て支援プログラム
前書きなど
福祉分野における「家族援助」は大変幅の広いものですが,本書は保育士養成課程の必須科目である「家族援助論」のテキストとして作ったものであり,家族の子育てへの社会的支援の問題を取り上げています。「家族援助論」は保育士養成カリキュラムにおいて2002年度から導入された新しい科目です。その背景には少子化の進行のなかで子育て支援の必要が叫ばれる中で,1997年の児童福祉法改正により保育所に関して地域の子育て支援についての努力義務が加えられ,2001年の法改正で保育士資格が法定化され保育士は「児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と規定されたことがあります。しかし,心ある保育士(旧保母)はこのように規定される前から子どもの保育,養護に伴う,あるいはそれを成功させるために不可欠の仕事として,子どもの家族への様々な支援に取り組んできました。したがって,それが保育士の業務として広く社会的に認められ,保育士養成教育における重要度が増したことは,前進であり,大変喜ばしいことです。私どもは子育て家庭支援は単なる少子化対策ではないと考えております。少子化であろうとなかろうと,子どもたちの育ちのために,社会的子育て支援は必要です。家族援助論ではそのことを学生に学んでほしいと願っています。(「まえがき」より)
上記内容は本書刊行時のものです。